サ活専用タオルが心地よい理由。そのすべてを大公開《kontex》
サウナ好きにはたまらないモチーフの数々が刺繍された「MOKU サウナタオル」。手ぬぐい以上タオル未満の絶妙な使い勝手の良さがポイントの今治製サウナ専用タオルです。
MOKUを企画した、コンテックス株式会社営業課・近藤 珠文(こんどう しゅもん)さんに開発のきっかけや想いを聞きました。なんと月に約40回サウナに行かれるという生粋のサウナー 近藤さん。
サウナ、そしてタオル愛が溢れるお話、お楽しみください!
ー 1934年創業の老舗メーカーが、今サウナタオルを開発したきっかけは?
実は、MOKUはサウナ専用に作られた新商品ではないんです。
MOKUの原型となったのは、お土産屋さんや温浴施設向けに製造していた総柄プリントのタオル「布ごよみ」でした。
年間約80万本の売上がある人気タオルなのですが、調べてみるとリピーターさんがすごく多いことに気づいたんですね。非常に使い勝手が良いタオルなので、よりデザインやパッケージを洗練したものに変更することで感度の高い方にも届けられるのでは?と考え、MOKUを企画しました。
企画当初は、アウトドアやジムなどのアクティブシーンでの使用を想定していましたが、その頃、私ともう1人のデザイナーがサウナにハマりまして(笑)。
タオルメーカー社員である特権を活かして、様々なタオルをサウナに持っていっては試していたら、「サウナには、MOKUがベストだ!」という結論にたどり着き、方向性をよりシャープに絞っていきました。
ー サウナ活動(サ活)にMOKUがベストな理由は?
まず、「家で使うタオルと、外で使うタオルは求められるものが違う」という気づきがありました。
例えば家で使うなら、心地よいふかふか感だったり、インテリアになじむデザイン性などを求めるかもしれません。
しかし外で使う場合は、優れた吸水性だけでなく、速く乾くことや軽くてコンパクトであることが同じくらい重要であると思ったんです。
会社帰りや週末などに頻繁にサウナへ行く方々の行動を考えると、携帯性も欠かせないですね。SNSの投稿を見ていても、「自宅用のタオルをサウナに持っていくと、拭けるのは初めの1回だけ。2回目以降は水を吸ったタオルを絞るのが大変!」という声をよく見かけました。
「手拭い以上タオル未満」というMOKUならではの絶妙な吸水性は、何度も絞って拭いてを繰り返せるのがいいんですね。
ー サウナに入る前に身体の水気を拭くことは、サ活のマナーですね
そうなんです。MOKUが1本あれば、マナーを守りながら何度でもサウナに入ることができます。
サウナの中では汗も拭けますし、頭から背中に被れば熱を和らげることもできます。
サウナでひと汗かいた後は、身体の汗を流してから水風呂へ。水風呂から上がった後はぎゅっと絞ったMOKUで身体を拭いて、体を冷やさないように。
外で身体を休める外気浴でも、MOKUをかければ身体を冷えから守ることができますよ。
サウナは繰り返し入るので、何度も身体の水気を拭く場面があるんです。だからこそ、水気の絞りやすさと吸水性がタオルに求められるんです。
ー MOKUの長さは、一般的なフェイスタオルよりも少し長めです。その理由は?
一般的なフェイスタオルは長さが80cmですが、MOKUは100cm。この20cmの違いも、もちろんサ活で使いやすいようにです。
背中を洗うときに洗いやすいこと、頭にぎゅっと巻きやすいこと、外気浴の時には顔から腰元まで隠すことができるのでさらにリラックスすることができます。
個人的に結構おすすめなのが、外気浴時にMOKUを顔にかけること。生地が薄手なので、晴れた日には眩しすぎない程度に太陽の明るさを感じられて、ポカポカして気持ちがいいんです。
ー「熱波」や「トトノイイス」などの刺繍が、ユニークなワンポイントになっていますね
第1弾の刺繍モチーフは、デザイナーと案だしをしながら決めていきました。
第1弾がおかげさまで反響をいただいたこともあり、SNS上でユーザーの方と直接コミュニケーションをとる機会が増えたんです。
「こんな使い方ができる」「こんなものをつくってほしい」など様々なご意見をいただけるようになりました。
第2弾では、「どんなモチーフが欲しいか?」とTwitterで意見を募り、集まった意見を参考にモチーフを決定しました。
MOKUをきっかけに弊社のことを知っていただく人も多く、最近では温浴施設様からオリジナル刺繍の依頼も増えており、続々と個性あるコラボMOKUが生まれています!
ー コレクション性もある刺繍たちは、つい集めたくなります!
そうですね!省スペースで速乾性があるので、「家のタオルを全部MOKUに変えた」という嬉しいお声もSNSでよく拝見します。
また、サ旅の記念にと各地のコラボMOKUを集めていらっしゃる方も。
「山登りに持参したらとても使いやすかった」というご感想をいただいたこともあり、サウナ以外にもMOKUの速乾性や長さがお役に立てているのは嬉しいですね。
ー MOKU独特の、くたっと心地よい柔らかさの秘訣はありますか?
生産性だけを考えれば、製造中に糸が切れないよう太くて丈夫な糸で作りたいというのが工場の本音です。
しかし弊社のほとんどの製品では、通常のタオルの1.5〜2倍細い糸を使っています。細い糸は現代織機の速度や強い張力に糸が耐えられず、頻繁に切れてしまうなどして効率性が落ちるんです。
でも、軽くしたり、柔軟剤を使わなくても柔らかさが出るように、時間をかけてでも細い糸を使って納得のいく品質のタオルを生産しています。
ー 他にも、MOKUならではのこだわりはありますか?
カラーですね!MOKUは糸の段階と生地の段階で2回染めているので、色の深みを感じていただけます。
1回染めでも色は出るのですが、あえて2回染めることで深みのある色になるんです。
些細な違いですが、品質とデザインの両面から細部まで突き詰めることが我々国産のタオルメーカーに求められることだと考えているので、MOKUに限らず、コンテックスのものづくり全てにおいて大切にしています。
伝統的な生産方法を大切にしながらも、時代に合わせてファンを巻き込みながら商品開発する姿勢、変化を恐れずにチャレンジしていく様子は、今後も目が離せません。
近藤さんのサウナ愛を伺いながら、今すぐMOKUとともにサウナに行きたい!と思ってしまいました。ありがとうございました!
PROFILE | kontex

世界中から厳選された素材に、染色、織り、縫製など日本の心を中心に据えたこだわりを Made in Japan のタグに込めて。
毎日お使いいただくものとして、大切なお届けものとして、”幸福の肌触り”は、きっと伝わっていくと信じています。