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記事: グニユーカリの特徴と飾り方|清涼感のある丸いシルバーリーフが美しい枝もの


グニユーカリの特徴と飾り方|清涼感のある丸いシルバーリーフが美しい枝もの


グニユーカリメイン

グニユーカリの基本情報

植物名 グニユーカリ
学名 Eucalyptus gunnii
英名 Cider Gum, Silver Dollar Gum
別名 ユーカリ・グニー、ユーカリ・シダー、シルバーダラー
科目/属性 フトモモ科/ユーカリ属
分類 常緑高木
原産地 オーストラリア
流通時期 9~4月
流通量 ★★★★★
持ちのよさ ★★★☆☆

※★は5段階です

グニユーカリの特徴

グニユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の常緑高木。特徴的なのは、銀白色に輝く丸い葉です。葉の形や色合いが美しく、ドライフラワーやフラワーアレンジメントの素材としても重宝されます。特に葉が茎に規則正しく並ぶ姿は、空間にナチュラルで清涼感のある印象を与えてくれます。

葉は切ってからもしばらく香りを楽しめるほか、乾燥させると長く保存でき、ドライリースやスワッグにも最適です。

原産地はオーストラリアのタスマニアやビクトリア州などで、寒さや乾燥にも比較的強く、初心者でも育てやすいのが魅力。庭植えや鉢植え、切り枝としても幅広く楽しめます。

季節感と清涼感を演出できるグニユーカリは、そのシルバーリーフの美しさが空間に落ち着きと上品さをもたらす、人気の枝ものです。

グニユーカリの特徴

グニユーカリの花言葉

グニユーカリの花言葉は、「癒し」「落ち着き」「清らかさ」「自由」などがあります。

「癒し」「落ち着き」

銀白色の丸い葉が規則正しく並ぶ姿は、見ているだけで心を穏やかにしてくれます。部屋に飾るだけでリラックス効果があり、忙しい日常の中に癒しと落ち着きをもたらす植物です。

「清らかさ」

爽やかな香りと、清潔感のあるシルバーリーフは、清らかさの象徴。フラワーアレンジメントやドライフラワーに用いると、その空間を澄んだ印象に整えてくれます。

「自由」

枝が柔軟で形を変えやすいことから、自由にアレンジできることも花言葉の象徴といえるでしょう。自然な流れを生かして飾ることで、個性あふれるアレンジを楽しめます。

グニユーカリは、その銀白色の葉とナチュラルな佇まいで、癒しと清らかさを届ける存在。決して派手ではないけれど、お部屋に飾れば、穏やかで自由な空気を演出してくれる植物です。

 

グニユーカリの飾り方

ソラナムパンプキン飾り方

グニユーカリは、銀白色の丸い葉を枝いっぱいに付けるナチュラルな常緑高木です。柔らかく長めの枝はしなやかで、枝分かれしながら自然な流れを作るのが特徴です。

茎がしっかりしているので、高さのある花器にも安定して活けられます。

また、切り花としてもドライフラワーとしても長く楽しめるため、フラワーアレンジメントやスワッグ、リースなどにもおすすめ。季節を問わず、ナチュラルで癒しのある空間づくりにぴったりの枝ものです。

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グニユーカリを飾ったインテリア例

葉の形や枝ぶりには個体差がありますが、どれもシルバーグリーンの爽やかで落ち着いた美しさを持っているため、ソラナムパンプキンやスモークツリーなど、他の枝ものと組み合わせてもお互いの魅力を引き立て合い、アレンジ全体を華やかにまとめてくれます。

グニユーカリ単体で飾って爽やかにまとめることもできますし、他のより華やかな枝ものとも相性ぴったりです◎

花器に生ける時の注意点

グニユーカリの茎は、水に浸かり続けると傷みやすいため、こまめに切り戻しをしましょう。切り口を清潔に保ち、水分を吸いやすくすることが大切です。

特に、先端の柔らかい新葉は⽔下がりしやすいので、状態にあわせてカットするなどお⼿⼊れを。

カットする際に枝の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、手で引きちぎらず、清潔なハサミやナイフで丁寧に処理しましょう。

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外山刃物 | 太枝も切れる、一生ものになる剪定ばさみ

グニユーカリのお手入れ方法

グニユーカリは乾燥に強く、比較的育てやすい植物ですが、日々のお手入れは欠かせません。今回は、枝ものを健やかに保つためのお手入れ方法をお伝えします。

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

受け取ったその日のうちに、「切り戻し」を行ってから、花器に生けるのがおすすめです。

根元に十字の切り込みを入れたり、木皮を剥いで水を吸いやすくする工夫も重要です。

また、枝ものは輸送中に少し疲れてしまう場合があるため、延命剤を加えた水に生けると、元気を保つことができます。

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

鮮度保持剤を使うことで、花枝に必要な栄養を与えながら、花器の水を清潔に保つことができます。

この保持剤には、切り口の樹液を効率的に溶かし、水分を吸収しやすくする働きがあり、枝ものの美しさを長く楽しむことができます。

さらに、植物が疲れている際にもしっかり回復する効果があるため、飾り付けの際にぜひ取り入れてみてくださいね。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

 

2. 枝ものにとって心地よい場所に飾る

枝ものを飾る際は、直射日光や空調の風を避け、風通しの良い涼しい場所を選びましょう。湿気が多い環境は枝が痛みやすいので避けることが大切です。また、日当たりを気にする必要はないため、寝室や洗面スペースなど静かな空間で楽しむのも素敵です◎

飾る場所によって、違った枝ものの魅力が楽しめるでしょう。

 

3. こまめな水替え

水替え

水が濁る前にこまめに交換することで、植物を元気に保つことができますよ。その際に切り戻しを行うと、植物の根元が水を吸収しやすくなり、より長持ちします。

また、ぬめりがある箇所があれば、丁寧に優しく手で擦り落とすことで、清潔さを保つことができますよ。

枝ものの元気がない時は…

短く切り、小分けにして楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

時間が経つにつれ、水が吸い上げにくくなることがあります。そんな場合には、思い切って枝を短く切り分けるのも良いでしょう◎

枝を短くすることで吸水が改善されるだけでなく、大ぶりな姿とは少し違った、小ぶりな可愛らしい姿も楽しめそう。

また、グニユーカリは切り花のまま吊るして自然乾燥させると、シルバーグリーンの葉が美しいまま残るので、ドライフラワーとしても適していますよ◎

グニユーカリの豆知識

グニユーカリの豆知識

先住民アボリジニとグニユーカリ

グニユーカリはオーストラリア原産の植物で、先住民アボリジニにとって古くから生活に欠かせない存在でした。

葉や樹皮から抽出される精油は、風邪や感染症の治療、傷の手当、虫よけなど、伝統医療として利用されてきました。また、樹木そのものも道具作りや火起こしに使われ、生活のあらゆる場面で役立てられていました。

グニユーカリの葉や枝は香りが強く、宗教的な儀式の際のお清めや浄化にも用いられ、精神的な側面でも重要視されていたのだとか。さらに、アボリジニの神話や伝承にも登場し、森や自然との深い結びつきを象徴する植物として大切にされてきました。

こうした利用や信仰の背景から、グニユーカリは単なる植物以上の存在として、アボリジニの文化や生活に長く根付いてきたそうです。

グニユーカリの育ちと流通

清涼感ある香りが広がるグニユーカリは、500種類以上あるユーカリの中でも定番人気品種のひとつです。大地に根を深く張り、水を吸い上げる力が強いため、成長が早い早生樹の高木としても知られており、原産地のオーストラリアやタスマニアでは20mを超える大木になることも。

シルバーがかった丸い小葉からは清涼感のある香りも楽しめます。コアラは香りが強いユーカリが苦手なため、グニユーカリは食べないそう。

流通時期は9月から冬をまたいで4月までと長く、流通量も豊富です。葉や枝の色は時期により変化し、冬の寒さにあたったものはブロンズ色を帯びることも。

新芽時期となる初秋は葉っぱが柔らかく、水が下がりやすいのでこまめな水揚げや先端カットなどのお手入れが必要です。

グニユーカリのまとめ

グニユーカリのまとめ

グニユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の常緑高木。清涼感のある丸いシルバーリーフが枝いっぱいに広がる、爽やかで落ち着いた雰囲気の枝ものです。その美しい葉色と香りから「シルバーグニ」「ユーカリグニー」とも呼ばれ、フラワーアレンジメントやドライフラワーに特に人気があります。

花言葉は、「癒し」「落ち着き」「清らかさ」「自由」。爽やかな香りと優美な葉姿が、見る人の心を穏やかにし、落ち着きや清らかな気持ちを象徴するとされています。

グニユーカリは乾燥や気温差にも強く、枝ものとして扱いやすい植物です。ドライフラワーにしても葉の色が褪せにくく、長く楽しめます。また、その独特で落ち着いた色合いは、他の枝ものや花材と組み合わせても美しく映え、アレンジに立体感と清涼感をプラスしてくれます。

爽やかで落ち着いた存在感を持つグニユーカリは、秋や冬のインテリアに最適。花器に飾れば、お部屋に自然な安らぎと彩りを添えてくれるでしょう♪

SiKiTOの枝もの図鑑

【SiKiTOのよみもの】枝もの図鑑

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郁江呂

この記事を書いた人
呂 郁江

ガーデニング好きな母の影響で草花のある生活を好む。旅行先での植物探しが趣味。現在はSNS運用と読み物ページのライティングを担当。

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