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記事: ヤマボウシの特徴と飾り方|白い花のように広がる葉が涼しげな枝もの


ヤマボウシの特徴と飾り方|白い花のように広がる葉が涼しげな枝もの


ヤマボウシメイン

ヤマボウシの基本情報

植物名 ヤマボウシ
学名 Cornus kousa
英名 Kousa Dogwood
別名 山法師、ヤマグルマ
科目/属性 ミズキ科/サンシュユ属
分類 落葉高木
原産地 日本、中国、朝鮮半島
流通時期 6~7月
流通量 ★☆☆☆☆
持ちのよさ ★★★☆☆

※★は5段階です

ヤマボウシの特徴

ヤマボウシは、ミズキ科サンシュユ属の落葉高木。初夏、6月から7月にかけて小さな白い苞(ほう)が美しい花のように広がり、見ごろを迎えます。新緑の中に映える白い苞は、涼しげで爽やかです。

開花後には赤みがかった果実が成り、ほんのりとした甘味を楽しむことができます。

中心の花穂が僧侶の坊主頭に似ていて、その周囲を囲む白い苞が僧侶の頭巾を彷彿とさせることから、「山法師(ヤマボウシ)」と名付けられたそうです。

日本、中国、朝鮮半島を原産地とするヤマボウシは、風情ある姿で、庭園や公園に涼やかな雰囲気をもたらしてくれます。

その控えめながら力強い佇まいが、多くの人に愛されています◎

ヤマボウシの花言葉

ヤマボウシの花言葉

ヤマボウシの花言葉には「友情」「永続性」「静かな強さ」などがあります。ヤマボウシの歴史や、その花姿からつけられているそうですよ。

「友情」

これは、近縁種のハナミズキがアメリカから日本に贈られた歴史に由来します。1912年に日本がアメリカに桜を贈り、その返礼としてハナミズキが贈られたことから「返礼」という花言葉がつけられました。

その象徴的な「友好」の精神がヤマボウシにも重ねられ、友情という意味が込められたそうです。

「永続性」

次に、ヤマボウシは四季を通じて白い花や、緑の葉、紅葉といった異なる表情を見せる植物であり、それぞれ変わらぬ美しさを魅せてくれることから「永続性」という花言葉が生まれました。

季節ごとの変化を楽しめることは、持続的な絆や、長い時間の流れに重ねられています。

「静かな強さ」

シンプルながらも気品のある白い花が印象的なヤマボウシですが、厳しい環境下でも力強く育つ特性があることから、「静かな強さ」という言葉がつけられました。

その清楚で落ち着いた佇まいは、見る人に穏やかさと力強さを感じさせますね。

これらの花言葉は、ヤマボウシが持つ深い歴史やその自然美から生まれたもので、多くの人々に愛される理由となっています。

ヤマボウシの飾り方

ヤマボウシの飾り方のポイントは、自然な枝ぶりや控えめな白い苞(ほう)の美しさを引き立てることを意識してアレンジすることです。

枝の流れを感じられるように活けることで、ヤマボウシらしい涼しげな雰囲気が楽しめます。剪定した枝の先を軽く広げるように配置すると、より自然な美しさが際立ちますよ◎

枝が広がるタイプのものは口の広い器がオススメです。

ヤマボウシの飾り方

花器と枝の長さの比率は、1対1.5から1対2程度が理想的です。これにより、全体のバランスが良くなり、自然な雰囲気を演出できます。

EDA VASEは、細身でコンパクトでありながら、背の高い枝をしっかりと支えることができるデザインとなっています。安定感があり、軽くて丈夫なポリカーボネート製の花瓶を採用しているので、初心者の方でも簡単に手入れや水替えができますよ。

初夏の新緑と合わせて飾ると、ヤマボウシの白や淡い緑の色合いがより映えます。また、葉をうまく組み合わせて爽やかな景色を再現するのも素敵です。

ぜひ、お部屋に飾って初夏の季節感を楽しんでくださいね。

EDA VSE

EDA VASE | 枝ものを美しく飾る、コンパクトな花器

花器に生ける時の注意点

花器の水は毎日替え、新鮮な状態を保つようにしましょう。花器もこまめに清掃し、清潔さを維持することが大切です。

枝を切る際は、清潔な剪定鋏を使用し、茎を斜めにカットして水の吸収を助けましょう。枝の根元を軽く割ることで吸水性を高めることも効果的です。

枝をカットする際には、握りやすく、手にフィットする剪定鋏を選びましょう。刃先が鋭利で、枝を滑らかに切れるものが最適です。

ちょっとしたお手入れをして、ヤマボウシの枝ものをより長く楽しみましょう♪

外山刃物

外山刃物 | 太枝も切れる、一生ものになる剪定ばさみ

ヤマボウシのお手入れ方法

ヤマボウシはその特性を把握して丁寧にお手入れすれば、美しさをより長く楽しむことができます。今回は、枝ものの基本的なお手入れ方法をご紹介します。

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

枝ものは、届いたその日のうちに切り戻しをしてから花器に飾りましょう。

合わせて、根本に十字の切り込みを入れ、ナイフを使って茎の表面の皮を削るように剥きます。その際、水に入る吸い上げ部分のみを削るのがおすすめ。より水を吸いやすくなり、枝もののみずみずしさが長持ちします。

また、加えて鮮度保持剤を利用すれば、さらに枝ものの新鮮さを保つことが期待できます

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

SiKiTOが枝もののために理想的な成分バランスを研究してオリジナルで作り上げた、新しい鮮度保持剤です。この鮮度保持剤は、花や枝に必要な栄養を与え、花器の水を清潔に保つ効果が期待できます。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

切り花の茎をカットするためのフローリストナイフは、枝ものの木皮を剥くのにも役立ちます。水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

2. 枝ものにとって心地よい場所を選ぶ

枝ものは、風通しと日当たりの良い、適度に湿気のある場所を好みます。窓際などの、明るいところに飾るといきいきと育ってくれるでしょう。

一方で、空調が直接当たると乾燥が原因で調子を崩したり、花付きが悪くなったりしますので、注意しましょう。

また、寝室や洗面所など静かで落ち着いた空間に飾るのもおすすめです◎

3. こまめな水替え

水替え

水は濁ってしまう前にこまめに交換しましょう。茎が水を吸い上げやすくするためと、水の中で細菌やカビが繁殖するのを防ぐためです。その際に、茎の切り戻しもするとまた水を吸いやすくなりますよ。

少し手間をかけるだけで、枝ものの魅力をより長く楽しめます。

それでも枝ものの元気がない時は…

枝をカットして、コンパクトに楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

お手入れを続けていても、時間が経つにつれて徐々に水の吸い上げが悪くなることがあります。その際には、思い切って枝を短くカットしてみるのもおすすめです。

短くすることで水の吸い上げが改善されますし、小さめの花器に飾れば、また違った雰囲気で枝ものを楽しむことができます。

ヤマボウシの豆知識

ヤマボウシの豆知識

実は食べられるものも!

ヤマボウシの果実は、8月から10月にかけて真っ赤に熟し、甘い味が特徴です。特にマンゴーやバナナに似た風味があり、自然のスイーツのように楽しめます。

そのまま食べることもできますが、ジャムや果実酒に加工するとさらに美味しくなるんだとか。ただし、枝もの定期便や花屋で売っているものは、食用ではないので食べないようにご注意ください。

ヤマボウシの花のような葉っぱ「苞」

ヤマボウシの白い「花」と思われがちな部分は、実は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一部。苞の中央に小さな花が集まっているのです。6月から7月にかけて小さな花がたくさん咲いて、その周りの葉が、この白く涼しげな苞をつくりあげます。

このユニークな構造が、ヤマボウシの特徴的な見た目を作り出してくれているのですね。

紅葉するヤマボウシ

秋が訪れると、ヤマボウシの葉は鮮やかな赤や黄色に色づき、とても美しい景観を楽しませてくれます。さらに赤く熟した実が彩りを加え、紅葉との絶妙なコントラストを生み出します。

このような季節ごとの変化と美しい樹形から、ヤマボウシは庭木として愛され、特にシンボルツリーとして多くの人々に選ばれています。四季折々の表情を楽しむことができるため、庭に季節感を与えてくれそうですね◎

ヤマボウシのまとめ

ヤマボウシまとめ

ヤマボウシは、ミズキ科サンシュユ属の落葉高木で、初夏に白い苞(ほう)が広がり、真ん中に小さな花が集まって咲くのが特徴。その見た目が僧侶の頭巾に似た姿をしていることから「山法師(ヤマボウシ)」と付けられました。

花言葉には「友情」「永続性」「静かな強さ」などがあり、その控えめながらも力強い佇まいや、四季を通じて見られる自然美を表しています。

ヤマボウシの白い苞と緑の葉のコントラストは、空間に涼しげな雰囲気をもたらし、庭木だけでなくアレンジメントや和風のインテリア装飾としても人気です。秋には紅葉し、また違った美しさを魅せてくれます。

四季折々の魅力を存分に楽しめる一枝を、ぜひお部屋に飾ってみてくださいね!

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