枝ものの基本的なお手入れ方法
人気のドウダンツツジやユーカリ、アセビなど、切り花よりも長持ちで、暮らしに季節を運んでくれる枝もの。
花瓶に挿すだけでインテリアとして映える枝ものは、ご自宅にグリーンを取り入れたい人におすすめです。
今回は「枝もののある暮らし」に欠かせない、基本的なお手入れ方法をご紹介します。
時期や花材によってはよりこまめなお手入れが必要なものもあります。
お手入れの時間も、枝ものと向き合う時間としてお楽しみいただけたら嬉しく思います。
基本のお手入れ
1. お受け取り当日の切り戻し
お受け取りいただいた当日のうちに、切り戻しをしてから花器に生けましょう。
その際、根本に十字の切り込みを入れ、木皮を剥いてあげると水を吸いやすくなります。
枝ものは輸送中に疲れていることもあるので、延命剤入りの水に生けるのがおすすめです。
2. 枝ものにとって心地よい場所に飾る
枝ものは直射日光と空調の風があたらない、風通しのよい涼しい場所を好みます。
日当たりは気にしなくてよいので、寝室や洗面スペースに飾るのもおすすめです。
3. こまめな水替え
水は濁ってしまう前にこまめに交換しましょう。その際に切り戻しもするとまた水を吸いやすくなります。
ぬめりがある部分があれば、手で優しく擦り落としてあげるとよいです。
4.「葉水」も大事なお手入れ
霧吹きで葉に水を吹きかける「葉水」をすることで葉からも水分を与えることができ、みずみずしさが続きます。
5. 見頃を終えた部分の摘み取り
見頃を終えた花や葉はこまめに摘み取ってあげましょう。美観を保つだけでなく、まだ元気な部分に水が届きやすくなります。
枝ものの元気がないときは…
1. 湯揚げ
通常の水揚げでなかなか水が上がりにくいときには「湯揚げ(ゆあげ)」が有効かもしれません。
熱湯に枝の切り口を20〜30秒間浸けることで、切り口の消毒効果と枝内の空気を取り除く効果があります。
空気が抜けた直後に水に入れることで、一気に水を吸い上げてくれます。
〈湯揚げの方法〉
① 水に浸かる部分の不要な葉を取り除く。新聞紙などで枝ものを保護するように包む。
② 湯揚げ直前に、切れ味のよいハサミで茎を切り戻す。
③ 熱湯に切り口を浸け、20〜30秒経ったらぬるい水に生ける。変色した部分を再度切り戻す。
2. 短く切り、小分けにして楽しむ
日が経つことで、少しずつ水が上がりにくくなっていきます。そんなときは、思い切って短く切り分けてしまうのも一案です。
短くなることで水が上がりやすくなり、小ぶりな様子もまた新鮮なもの。
それでも状態が改善しない場合は、お届け日から概ね3日以内(蕾段階でお届けする花ものは、お届け日からおおむね7日)に写真とともにチャットからご連絡をお願いいたします。
状態を確認させていただいたうえで、代品対応を検討いたします。
枝もののお手入れ関連アイテム
〈枝ものをスパッと切る剪定ばさみ〉
鋏の切れ味は水の吸い上げに影響します。
桜やアセビなど、太めの枝もしっかりカットできる、外山刃物の剪定ばさみはこちらから。
〈水上がりを良くするフローリストナイフ〉
水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。
世界中のプロが愛用する確かな品質です。
〈耐久性◎のミストスプレー〉
葉水に欠かせないミストスプレー(霧吹き)はこちらから。
英国で130年以上愛されるHaws(ホーズ)のミストスプレーは、耐久性に優れ広範囲に細かなミストが広がります。
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〈枝ものを愛でる花器〉
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