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【枝もの定期便 ウラ話】
難を転じる縁起物。「南天」の畑継承ストーリー。


古くから縁起物とされる「南天」。赤い実も厄除けになると信じられ、お正月飾りの定番花材のひとつです。

日本の季節の折り目に欠かせない南天の栽培畑を先輩農家さんから譲り受け、今年も出荷に向けて準備を進めています。

「引き継いでくれるなら」と託していただいた、
50年間大切にされていた南天畑。

SiKiTOが枝もの栽培に取り組んでいる長野県豊丘村。

日当たりがよく斜面が多い土地が栽培条件と合うため、70〜80年ほど前から南天が盛んに栽培されています。

「難を転じる」の語呂合わせからお正月飾りの定番人気花材のひとつですが、近年は人口減や高齢化などにより豊丘村の生産者は減少気味。

そんななか、大切に管理してきた畑を手放すのではなく、地域の最年少枝もの生産者である長谷川に譲ってくださる方も。

今回お話を伺ったのは、今年約500m²の南天畑を長谷川に継承してくれた唐沢幸枝さん。 30歳から50年以上農業一筋、就農当時から南天を扱い、現在も柿や稲などを栽培しています。最近の趣味はフィットネスやマレットゴルフというアクティブ派です。

桑畑からほとんど手作業で転作したという畑には約200本の南天が植えられています。

消毒や肥料をあまり必要としない南天は育てやすいものの、生育が遅いため種まきから初出荷までは3年もかかったそう。

年に4〜5回行う草刈りは特に重労働。ご主人はお勤めがあり、都市部に暮らすお子さんも畑を継げないのでそろそろ南天を辞めようかと考えていたところに訪れた長谷川に継承の話を持ちかけてくださったそうです。

おかげで、2025年もこの畑からたくさん実がついた南天を出荷できそうです。

南天の栽培についても詳しい話をたくさん聞かせてくださいました。

出荷方法は2種類。見た目だけでなく、出荷にかかる労力も大きく違います。

房はがさっと束ねて5kg単位で出荷できますが、枝は規定サイズにカットしてすぐに水揚げした後に数十本ずつ箱詰めしなければなりません。いちど枝を出荷すると次に実がつくまで3年かかるので計画性も必要です。

近年はお正月飾りに使いやすい房のニーズが増えており、ひとりで畑を管理する唐沢さんはほとんど房で出荷します。

お正月花材のため出荷時期がごく短いのも特徴です。

豊丘村の地域では房が11月30日頃〜12月10日頃までの約10日間、枝が12月15日〜23日頃の約1週間だけ!

日が短い時期、枝が硬い南天はひとりあたり1日150〜200本ほどの収穫が限界なのだそう。

さらに12月は信州名物である市田柿の加工時期とも重なり、村は大忙し。

親戚やご近所さんにも手伝ってもらいどうにか両立してきたといいます。

寒空のなかでの南天収穫よりも室内で作業できる柿に注力する人も増えていると聞くと、年末にだけお店に並ぶ南天がますます特別なものに思えてきます。

じつは、豊丘村の枝もの畑を譲ってくれたのは唐沢さんだけではありません。昨年は別の方から継承した畑から約100本の枝南天を出荷することができました。

「ベテランの先輩から譲っていただくのは大切に手入れされてきた畑ばかり。長年の経験に基づくアドバイスは駆け出しの自分にとって何よりも貴重です」と長谷川が言うとおり、取材中も唐沢さんが南天の剪定時期について教えてくださる場面も。

南天の花言葉は「福をなす」「良い家庭」「私の愛は増すばかり」など

豊丘村育ちの枝南天は、年末の枝もの定期便でもお届けできるかもしれません。
南信州の南天栽培を未来につなげていく一助となれるよう、2026年以降もSiKiTOにできることを続けていきます。

 

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