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記事: 【枝もの書籍出版】SiKiTO初の著作!枝ものの魅力を幅広く紹介する書籍を出版します


【枝もの書籍出版】
SiKiTO初の著作!枝ものの魅力を幅広く紹介する書籍を出版します


こんにちは。SiKiTO代表の佐藤です。

2024年3月27日、河出書房新社より「枝もの」の魅力をご紹介する書籍の出版が決定いたしました!

SiKiTOにとって初の書籍出版となるこの機会に、私たちが枝もの事業に取り組んでいる背景や思いを改めてまとめました。

本書が、多くの方々にとって枝ものの魅力を知るきっかけとなりましたら幸いです。

「枝もの」の魅力とは

私が思う「枝もの」のいちばんの魅力は、なんといっても日本の四季のうつろいを見事に映してくれることです。

春には枝先に蕾が膨み、やがて花が咲き誇る。夏に芽吹く新緑は気温の上昇とともに色を濃くしてゆき、秋めいてくると実が鮮やかに色づき、葉も黄や紅に染まる。そして寒さのなかでも落葉しない常緑の葉が冬の訪れを知らせてくれる。

四季の枝もの

これは、切り花や観葉植物にはない、枝ものならではの魅力です。

在宅ワークの浸透などから、以前よりも外出の機会が減ったという方も多い現代人の暮らしに枝ものを飾ることで、自然あふれる野山に行かずとも、自宅のなかに四季の風景が生まれるのです。

寝室に枝ものを飾る

 

枝ものとの出会い

SiKiTOの運営企業である株式会社TRINUS(トリナス)は、埋もれた素材や技術といった「資源」に光を当てて新たな商品やサービスを開発するために2014年に設立した会社です。

創業から数年間はユニークな技術や素材を持つパートナー企業とのコラボレーションによる商品開発事業に注力しており、パートナー企業のひとつであった青山フラワーマーケットを運営する株式会社パーク・コーポレーション様が枝ものとの出会いをもたらしてくれました。

2017年の初訪問時に「最近じわじわと人気が高まっている枝ものの専用花器を作りたい」というアイデアをいただき、共同開発が始まりました。

EDA VASE(エダベース)

開発期間中は試作品ができるたびに自宅で枝ものを飾ることとなり、間もなく自分自身が枝ものの魅力に惹き込まれていったのです。

ちょうどその頃はコロナ禍に重なっており自由な外出が難しい時期でしたが、枝ものさえあれば自宅で花見や紅葉狩りができました。

桜の枝もの

プライベートな空間に閉じこもっていながら、それまで以上に季節感のある生活を送れたことにとても驚いたものです。

 

枝ものが暮らしを豊かにしてくれる理由

なぜ、こんなに枝ものに惹かれるのか。

その理由は、私たち人間も植物と同じように自然界に存在する生き物であり、本能的に自然とのふれあいを欲しているから、ではないでしょうか。

ベニキリツツジの枝もの

私自身も、35歳を過ぎた頃からコップに溜まった水があふれるかのように、自然に触れる時間が減るとストレスを感じるようになりました。

頻繁に自然あふれる地域に旅行したり、いっそのこと二拠点生活をしたいと計画したこともあったのですが、仕事や家庭などの事情でなかなかそうはいきません。

そんなときに自然とのふれあいを日常にもたらしてくれたのも、枝ものだったのです。

 

枝もののある暮らしを広めたい

「枝もののある暮らし」の心地よさを多くの方にも知っていただきたい!と信念のようなものを抱き始めるのと同時に、一般的には枝ものがなかなか手に入りにくいという課題も知りました。

生け花文化が盛んだった頃には流通量も多かったようですが、現在は街のお花屋さんで小ぶりのものがときどき扱われているぐらい。

空間の印象をパッと変える力がある100cm超の大ぶりのものは持ち帰りにくさなどの理由から扱っているお店は少ないのです。

この課題を解決するためにSiKiTOを立ち上げ、枝ものを全国にお届けするサブスクサービス「枝もの定期便」を始めました。

コーヒーテーブルの上に置かれたガラス花器に長尺のドウダンツツジが飾られている様子。

おかげさまで枝もの定期便のご利用者は増え続けており、次なる課題として「供給量不足」が心配される状態に。

そこで、SiKiTOでは遊休農地(現在は使われていない元農地)を活用した農業モデルの確立に取り組んでいます。SiKiTOユーザーの方にとっては、毎月の冊子で長野県豊丘村や群馬県中之条町での活動はすでにご存知のことかもしれません。

新たな「枝もの産地形成」を通じて地域活性化にも貢献できるよう、現地スタッフとともに体当たりで挑んでいます。

 

本書の内容

枝もの定期便のサービス開始から約3年経ち、おかげさまで全国の枝ものファンの皆様からご支持をいただけるようになりました。しかしまだまだその魅力が知られていないことも実感していたなかで貴重なご縁に恵まれ、念願の書籍出版が実現しました。

本書では、枝もの初心者の方からすでに枝ものとの暮らしを実践されている方まで楽しんでいただけるよう、多角的に枝ものの魅力をご紹介しています。

巻頭グラビアは私自身がスタイリングしたこだわりの写真が並び、枝もののお世話の仕方や飾り方のテクニックのほか、季節ごとの枝もの図鑑(64品種)や産地取材記も揃えました。

この数年間で私が学んだこと、感じたことをすべて詰め込んだ一冊になったと感じています。

目次
  • 巻頭グラビア 枝ものと暮らす
  • eda1 枝ものを知る、学ぶ(枝ものの魅力、トリセツ、飾り方)
  • eda2 四季の枝ものたち(春夏秋冬64品種の枝もの図鑑)
  • eda3 枝ものを育む、愛でる(枝もの産地取材、おうち訪問)
  •  

    書籍販売情報

    一般販売は2025年3月27日(水)。Amazonおよび各書店で販売いたします。

    予約販売はAmazonにて実施予定です。

    詳しい情報は3月3日週にリリースします。ご購入者様にはプレゼントキャンペーンなども行いますので、ぜひご期待ください!

     

        

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