【枝もの定期便ウラ話】
まるで森!新緑時期の枝もの出荷現場レポート
よりよい状態で枝ものをお届けするために、出荷前にできることのすべてを
SiKiTOの「枝もの定期便」では、仕入れた枝ものを出荷するまでの水揚げや梱包作業をすべて自社スタッフが行っています。
状態のよい枝ものをお届けするために一切外注せず、常に改善を重ねている出荷現場の取り組みをご紹介します。
出荷拠点があるのは東京都大田区平和島。日本一の花き市場である大田市場(おおたしじょう)のすぐ近くに位置しており、現在20名以上のスタッフが日々作業にあたっています。
サービス拡大とともに枝の仕入れ数も増え続けていますが、「丁寧な作業」が変わらないモットーです。
市場の「オモテ日」と呼ばれる月曜日・水曜日・金曜日のうち、枝もの定期便の仕入れは月曜日と金曜日。
仕入れ日の朝、ダンボールに詰められたたくさんの枝ものが全国各地から届きます。これだけの枝ものを仕入れている会社は国内でもなかなかないはず…!
① 開梱
5月中旬のこの日、届いたのはドウダンツツジやヒメミズキなど。枝ものがぎっしり入ったダンボールを開き、品質や数を確認します。
品質が優れないものがあれば、大至急市場に追加分を探しに走ったり、他の品種を手配したり。生き物を扱う現場はいつもバタバタです!
② 検品&掃除
自然環境下で栽培された枝ものは、共存していた生物の痕跡が残っていることも。葉の裏まで虫や汚れがないか確認し、同時に、花器に飾る際に邪魔になる脇枝(足元で分かれている太い枝など)をカットしていきます。
脇枝は、EDA STANDなどで販売する「枝ブーケ」として積極的に再利用。できるだけロスを少なくするための取り組みにも力を入れています。
③ 水揚げ
ここまで水に浸かっていない状態で輸送された枝たち。素早く足元を切り戻し、水揚げ促進剤を吸わせてからバケツに入れていきます。みるみるうちに枝が水を吸い上げ、生気を帯びていくのが分かります。品種によって、鋏ではなくハンマーを使うことも!表面積が増えることで水を吸いやすくなります。虫が活動的な時期には、天然成分の防虫剤を散布します。
④ セット組み
つづいて、1件あたりの本数ごとにまとめます。この日のヒメミズキは3本ずつ。
同じ日に届いた同じ品種でも枝ぶりや葉のつき方は生産者や産地によってバラつきがあるので、ボリューム感を揃えながら組んでいきます。
半日〜1日たっぷり水揚げをしたら、活性剤を混ぜた水入りのビニール袋に枝を浸け、水漏れしないよう麻紐で縛り、ストレッチフィルムでぐるぐる巻きに。手間と力が必要な作業ですが、鮮度を保つためにも水に浸けてお届けする事にこだわっています。
ただ、どれだけ手を尽くしても生き物である枝の個体差は避けられません。安心してご利用いただけるよう、お届け直後に状態が悪化した場合には代品対応も承ります。
自身が「枝もの大好き!」というスタッフばかりの平和島拠点はいつも賑やか。今日もお客様に喜んでいただけるよう誠意を持って働いています。
現場スタッフインタビュー
鷲見:ゼロからスタートした枝もの定期便が約2年で全国のお客様に求めていただけるサービスに成長し感慨深いです。
お客様が枝ものをどう愛でてくださるのだろうかと期待を膨らませながらスタッフ一同誠心誠意「枝」と向き合い、水揚げを施して命を吹き込み、そして自らも癒されるという仕事に携わる事が出来て本当に幸せです!
稲野:どんな場所にどんな風に飾ってくださるだろうと想像しながら、プレゼントを選ぶような気持ちで日々作業しています。Instagramの素敵な投稿やコメントをいただいた時はこの仕事に携わってよかったと嬉しくなる瞬間です。
私自身も季節の枝ものであふれる職場に元気をもらっています。
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