南天の特徴と飾り方|つややかな赤い実が冬を彩る縁起の良い枝もの

南天の基本情報
| 植物名 | 南天(ナンテン) |
| 学名 | Nandina domestica |
| 英名 | Nandina, Heavenly Bamboo |
| 別名 | ナンテン、ナンテンバ(難転婆) |
| 科目/属性 | メギ科/ナンテン属 |
| 分類 | 常緑低木 |
| 原産地 | 日本、中国などの東アジア |
| 流通時期 | 12月 |
| 流通量 | ★★☆☆☆ |
| 持ちのよさ | ★★★★☆ |
※★は5段階です
南天の特徴
南天(ナンテン)は、メギ科ナンテン属の常緑低木。原産地は日本や中国などの東アジア。
初夏には白い小花を房状に咲かせ、秋から冬にかけて光沢のある赤い実を実らせます。熟した実は鮮やかな赤色が長く保たれ、冬の景色に温かみを添えてくれます。年間を通じて鑑賞価値が高いので庭木としても人気があります。
古くから庭木として親しまれ、「難(ナン)を転(テン)ずる」という語呂合わせから、縁起の良い植物として扱われてきました。冬には貴重な実ものとして11月頃から流通し、そのツヤのある鮮やかな赤い実が、正月飾りや生け花の素材として欠かせない存在です。
小さく細長い葉は季節によって色が変化し、春から夏はつややかな緑、冬には赤みを帯びるなど、自然なグラデーションが楽しめます。
葉・花・実のすべてに魅力がある南天。和の雰囲気を漂わせつつも丈夫で扱いやすく、観賞用としても縁起物としても人気の高い植物です。

南天の花言葉
南天の花言葉には「良い家庭」「福をなす」「機知に富む」「私の愛は増すばかり」などがあります。古くから縁起物として親しまれてきた南天は、清らかな白い花と鮮やかな赤い実をつける姿から、前向きで温かい意味が込められています。
「良い家庭」
南天は、初夏に小さな白い花を咲かせ、冬には赤い実をたくさん実らせます。季節を通して姿を変えながらも、変わらず家を彩り続けるその姿が、「家庭の安らぎ」や「穏やかな暮らし」を象徴するといわれています。古くから庭先に植えられてきたこともあり、家族の幸せを願う植物としても親しまれてきました。
「福をなす」
南天は「難を転ずる(なんてん)」という語呂合わせから、厄除けや幸運の象徴として扱われてきました。赤い実が冬の寒さの中でも鮮やかに輝く様子は、困難の中でも希望を見出す強さを表し、前向きな力を与えてくれる存在とされています。正月飾りや祝い事に用いられるのも、この縁起の良さに由来します。
「機知に富む」
南天は丈夫で育てやすく、日陰でもよく育つ生命力の強い植物です。強い日差しがなくても葉を保ち、冬の寒さの中でも赤い実を長くつけるそのたくましさは、状況を見極めながら立ち回る「柔らかな知恵」や「聡明さ」を感じさせる一面があります。 こうした強くしなやかな生命力と、環境に寄り添うような育ち方が、「機知に富む」という花言葉につながったと考えられています。
「私の愛は増すばかり」
南天は、毎年欠かさず花を咲かせ、冬には赤い実をたっぷりと実らせる植物です。季節が巡るたびに変わらず恵みをもたらすその姿は、積み重なっていく思いや、深まっていく愛情を連想させます。 こうした“変わらず続く恵み”や“揺るがない思い”が、「私の愛は増すばかり」という花言葉に込められていると考えられています。
南天の花言葉は、その清らかな花、赤く鮮やかな実、そして古くからの縁起の良さを通して、穏やかで前向きな意味がつけられています。「良い家庭」や「福をなす」も、家族が集まるお正月にぴったりですね◎
南天の飾り方

南天を飾るときのポイントは、つややかな赤い実が房状に美しく見えるように枝の向きや重なりを整えてあげることです。
枝の高さや角度に少し変化をつけると、赤い実がきらりと光を受けて立体的に映え、冬らしいあたたかみのある表情が自然に引き立ちます。実が密集している部分と、葉が軽やかにのびる部分のバランスを整えると、南天らしい凛とした美しさが楽しめますよ◎
南天は枝がしなやかで扱いやすく、花器も陶器・ガラス・籐かごなど幅広く合わせやすいのが魅力です。冬のディスプレイや正月のアレンジメントに取り入れると、鮮やかな赤い実が、空間に明るさとおめでたい雰囲気をそっと添えてくれそうです。
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花器に生ける時の注意点
花器の水は毎日替え、南天の赤い実が長く美しく保てるようにしてあげましょう。花器もこまめに清掃し、清潔な状態を維持することが大切です。
枝を切る際は、清潔な剪定鋏を使い、茎を斜めにカットして吸水を助けましょう。南天は枝がしなやかなので、根元を軽く割っておくと水上がりがより良くなります。
枝をカットするときは、手にフィットして扱いやすい剪定鋏を選ぶのがおすすめです。刃先が鋭く、細い枝を滑らかに切れるものが最適です。
ほんの少しお手入れをするだけで、南天の赤い実をより長く楽しめますよ♪
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南天のお手入れ方法
南天はその特性を把握して丁寧にお手入れすれば、美しさをより長く楽しむことができます。今回は、枝ものの基本的なお手入れ方法をご紹介します。
基本のお手入れ
1. お受け取り当日の切り戻し

枝ものは、届いたその日のうちに切り戻しをしてから花器に飾りましょう。
合わせて、根本に十字の切り込みを入れ、ナイフを使って茎の表面の皮を削るように剥きます。その際、水に入る吸い上げ部分のみを削るのがおすすめ。より水を吸いやすくなり、枝もののみずみずしさが長持ちします。
また、加えて鮮度保持剤を利用すれば、さらに枝ものの新鮮さを保つことが期待できます◎
■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

SiKiTOが枝もののために理想的な成分バランスを研究してオリジナルで作り上げた、新しい鮮度保持剤です。この鮮度保持剤は、花や枝に必要な栄養を与え、花器の水を清潔に保つ効果が期待できます。
枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。
■水上がりを良くするフローリストナイフ

切り花の茎をカットするためのフローリストナイフは、枝ものの木皮を剥くのにも役立ちます。水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。
世界中のプロが愛用する確かな品質です。
2. 枝ものにとって心地よい場所を選ぶ
枝ものは、風通しと日当たりの良い、適度に湿気のある場所を好みます。窓際などの、明るいところに飾るといきいきと育ってくれるでしょう。
一方で、空調が直接当たると乾燥が原因で調子を崩したり、花付きが悪くなったりしますので、注意しましょう。
また、寝室や洗面所など静かで落ち着いた空間に飾るのもおすすめです◎
3. こまめな水替え

水は濁ってしまう前にこまめに交換しましょう。茎が水を吸い上げやすくするためと、水の中で細菌やカビが繁殖するのを防ぐためです。その際に、茎の切り戻しもするとまた水を吸いやすくなりますよ。
少し手間をかけるだけで、枝ものの魅力をより長く楽しめます。
それでも枝ものの元気がない時は…
枝をカットして、コンパクトに楽しむ

お手入れを続けていても、時間が経つにつれて徐々に水の吸い上げが悪くなることがあります。その際には、思い切って枝を短くカットしてみるのもおすすめです。
短くすることで水の吸い上げが改善されますし、小さめの花器に飾れば、また違った雰囲気で枝ものを楽しむことができます。
南天の豆知識

「難を転ずる」に通じる縁起木
南天は「なんてん」という読みが「難転(なんてん)」に通じることから、古くから“災いを遠ざけ、福を呼ぶ木”として親しまれてきました。玄関先や庭の片隅に植えられることが多いのは、家族の無事や繁栄を願う気持ちの表れでもあります。
冬の寒さの中でも赤い実が色あせずに残る姿は、困難に負けずに希望をつなぐ力を象徴するとされ、正月飾りや祝い事のアレンジに欠かせない存在となりました。
今もなお「難を転ずる」という言葉とともに、南天は暮らしにそっと寄り添う縁起木として愛されています。
薬草としての効能
南天の葉には、咳やのどの痛みを和らげる成分が含まれているとされ、古くは民間薬として重宝されたそうです。乾燥させた実は生薬「南天実(なんてんじつ)」として、鎮咳薬として用いられてきました。
その名残として、今でも「南天のど飴」という商品名が広く知られており、南天=のどに良いというイメージは現代にも受け継がれています。
また、葉っぱや実に殺菌効果があり、赤飯などにあしらって保存性を高めるためにも用いられてきました。
植物の力を暮らしに取り入れていた昔の人々の知恵が感じられますね◎
長野県豊丘村で受け継がれる、南天の枝ものづくり
SiKiTOが枝もの栽培に取り組んでいる長野県豊丘村は、日当たりの良い斜面が多く、南天の生育にぴったりの環境が広がっています。この土地柄を生かし、村では70〜80年ほど前から南天の栽培が盛んに行われてきました。
「難を転じる」という語呂合わせから、南天はお正月飾りに欠かせない縁起の良い花材として親しまれてきましたが、近年は人口減少や高齢化の影響で、生産者の数は少しずつ減りつつあります。
そんな中で、SiKiTOは豊丘村の南天畑を受け継ぎ、丁寧に枝ものを育てながら、この地域の伝統を未来へとつないでいます。
今回は、そんな南天畑の様子を少しだけご紹介します。
【枝もの定期便 ウラ話】
難を転じる縁起物。「南天」の畑継承ストーリー。
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南天のまとめ

南天は、メギ科ナンテン属の常緑低木。冬の季節に親しまれる日本の伝統的な縁起木で、つややかな赤い実が枝いっぱいに実るのが特徴です。
「難を転ずる」という語呂合わせから古くから魔除けや福を呼ぶ木として扱われ、正月飾りや祝い事の枝ものとして欠かせない存在となっています。冬から新年にかけての季節を感じられる、明るく縁起の良い枝ものとして人気があります。
南天の花言葉は「福をなす」「良い家庭」など。赤い実の鮮やかな色合いが、見る人に希望やあたたかさをもたらしてくれることから、こうした花言葉が生まれたとされています。
冬の空気の中でひときわ映える南天の赤い実は、空間に凛とした華やかさを添えてくれます。インテリアに飾るだけで、冬の季節感や新年を迎えるおめでたい雰囲気を演出できるのが魅力です◎
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