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記事: ソラナムパンプキンの特徴と飾り方|ハロウィンにぴったりな小さなカボチャのような実をつける枝もの


ソラナムパンプキンの特徴と飾り方|ハロウィンにぴったりな小さなカボチャのような実をつける枝もの


ソラナムパンプキンメイン

ソラナムパンプキンの基本情報

植物名 ソラナムパンプキン
学名 Solanum aethiopicum
英名 Pumpkin on a stick, Pumpkin tree
別名 カボチャナス、ハナナス、パンプキンツリー
科目/属性 ナス科/ナス属
分類 常緑低木
原産地 アフリカ熱帯地方~東南アジア
流通時期 10月
流通量 ★★☆☆☆
持ちのよさ ★★★☆☆

※★は5段階です

ソラナムパンプキンの特徴

ソラナムパンプキンは、ナス科ナス属の常緑低木。

鮮やかなオレンジ色の実がまるで小さなカボチャのように見えることから、「ソラナムパンプキン」や「カボチャナス」と呼ばれています。

秋になると丸みを帯びた実が緑~緑とオレンジの複色~オレンジに変化し、そのユニークで愛らしい姿が季節の彩りを添えます。

花は白く小ぶりで控えめですが、実が熟すと一気に存在感を放ち、ハロウィンの飾りやフラワーアレンジメント、リースなどにも人気があります。オレンジのほかに赤みがかった色合いのものもあり、秋らしい温かみを演出してくれます。

原産地はアフリカの熱帯地方で、温暖な気候を好みます。切り花としても扱いやすく、乾燥させるとドライフラワーとしても長く楽しむことができます。

季節の実として秋の訪れを感じさせるソラナムパンプキン。その鮮やかなオレンジ色が、見る人の心をワクワクさせる、大人気の枝ものです。

ソラナムパンプキン特徴

ソラナムパンプキンの花言葉

スモークツリーの花言葉は「感謝」「優しさ」「真心」「ひょうきん」などがあります。

「感謝」「優しさ」

実りの季節に美しく色づくソラナムパンプキンは、自然の恵みへの感謝の象徴とされています。また、丸みのあるフォルムと温かい色調は、人の心を穏やかにする“優しさ”の象徴。秋の贈り物や感謝を伝えるフラワーギフトにもぴったりの植物です。

「真心」

ひとつひとつの実がしっかりと枝に付き、長く美しさを保つことから、“誠実さ”や“真心”を意味すると言われます。どんな季節でもまっすぐに実を結ぶその姿は、心のこもった思いを表すのにふさわしい存在です。

「ひょうきん」

カボチャのようなユニークな形をした実は、見る人を思わず笑顔にする“ひょうきんさ”や“遊び心”の象徴。ハロウィンの飾りとしても人気があり、楽しい雰囲気を演出してくれます。

ソラナムパンプキンは、秋の彩りと温もりを届ける実もの植物。その明るく親しみやすい姿から、見る人の心を惹きつけ、ほっと和ませてくれる存在です。

 

ソラナムパンプキンの飾り方

ソラナムパンプキン飾り方

ソラナムパンプキンは、枝先に小さなカボチャのような実をたくさんつけるユニークな植物です。太くしっかりとした茎を持ち、枝分かれしながら実を下げるように広がっていきます。

実の形やつき方には個体差がありますが、どれも丸みのある愛らしいフォルムが特徴です。

オレンジ色の実が枝いっぱいに並ぶ姿はとても華やかで、秋らしい温かみを感じさせてくれます。茎が丈夫なため、高さのある花器にも安定して活けられますが、低めの器や籠にざっくりと飾っても存在感があります◎

生花としてもドライとしても楽しめるので、季節のディスプレイやハロウィンの装飾にもぴったりですよ。

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ソラナムパンプキンを飾ったインテリア例

ハロウィンシーズンにぴったりのソラナムパンプキンは直径1.5cm〜5cmほど。表面はツヤツヤとしていて比較的硬いので、ジャック・オー・ランタンを描くのも楽しそう◎

日持ちはよく、長ければ1か月程度飾れることも。実が重いので落ちてしまうこともありますが、落ちてしまった実をテーブルなどに置くだけでもかわいらしい季節飾りになります。

花器に生ける時の注意点

ソラナムパンプキンの茎は、水に浸かり続けると傷みやすいため、こまめに切り戻しをしましょう。切り口を清潔に保ち、水分を吸いやすくすることが大切です。

枝の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、手で引きちぎらず、清潔なハサミやナイフで丁寧に処理しましょう。

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ソラナムパンプキンのお手入れ方法

ソラナムパンプキンをより長く楽しむために、日々のお手入れは欠かせません。今回は、枝ものを健やかに保つためのお手入れ方法をお伝えします。

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

受け取ったその日のうちに、「切り戻し」を行ってから、花器に生けるのがおすすめです。

根元に十字の切り込みを入れたり、木皮を剥いで水を吸いやすくする工夫も重要です。

また、枝ものは輸送中に少し疲れてしまう場合があるため、延命剤を加えた水に生けると、元気を保つことができます。

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

鮮度保持剤を使うことで、花枝に必要な栄養を与えながら、花器の水を清潔に保つことができます。

この保持剤には、切り口の樹液を効率的に溶かし、水分を吸収しやすくする働きがあり、枝ものの美しさを長く楽しむことができます。

さらに、植物が疲れている際にもしっかり回復する効果があるため、飾り付けの際にぜひ取り入れてみてくださいね。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

 

2. 枝ものにとって心地よい場所に飾る

枝ものを飾る際は、直射日光や空調の風を避け、風通しの良い涼しい場所を選びましょう。湿気が多い環境は枝が痛みやすいので避けることが大切です。また、日当たりを気にする必要はないため、寝室や洗面スペースなど静かな空間で楽しむのも素敵です◎

飾る場所によって、違った枝ものの魅力が楽しめるでしょう。

 

3. こまめな水替え

水替え

水が濁る前にこまめに交換することで、植物を元気に保つことができますよ。その際に切り戻しを行うと、植物の根元が水を吸収しやすくなり、より長持ちします。

また、ぬめりがある箇所があれば、丁寧に優しく手で擦り落とすことで、清潔さを保つことができますよ。

枝ものの元気がない時は…

短く切り、小分けにして楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

時間が経つにつれ、水が吸い上げにくくなることがあります。そんな場合には、思い切って枝を短く切り分けるのも良いでしょう◎

枝を短くすることで吸水が改善されるだけでなく、大ぶりな姿とは少し違った、小ぶりな可愛らしい姿も楽しめそう。

また、ソラナムパンプキンは実が落ちてしまっても、その実だけをインテリアとして飾るのも可愛いですよ◎

ソラナムパンプキンの豆知識

ソラナムパンプキン豆知識

観賞用として愛されてきたソラナムパンプキン

ソラナムパンプキンは、もともとアフリカの熱帯地域を原産とし、古くから観賞用や薬用植物として親しまれてきました。 ナス科の植物らしく、果実や葉に含まれる成分が防虫や薬草として利用されていた記録もあり、アジアや中南米では民間薬やお守り的存在として扱われることもあったようです。

その独特の実の形が「豊穣」「実り」「魔除け」を象徴するとされ、古くは家の入口や祭壇に飾って邪気払いの植物として使われていたとも言われています。

日本には観賞用として導入され、秋の風物詩として定着しました。

ソラナムパンプキンの育て方

開花・結実時期は夏から秋(7~11月)。白い小さな花を咲かせたあと、枝先にオレンジ色の実を次々とつけます。 草丈は50〜100cmほどで、ナス科らしく日当たりを好み、明るく暖かい場所でよく育ちます。

観賞用として葉っぱを落とした姿で10月頃に流通します。栽培現場では実の色が緑色からオレンジ色へと変化し、良い色づきになってきた段階で出荷されます。

実がつく時期は特に水分を欲するため、乾燥しすぎないよう注意しますが、過湿は避けるのがポイントです。 一度実が色づくと長持ちし、切り花にしてもドライフラワーとしても美しい姿を保てます。

また、実や葉には軽い毒性があるため、食用にはできません。 飾る際は小さな子どもやペットが口にしないよう注意しましょう。

ハロウィンにぴったりの枝もの

ソラナムパンプキンの魅力は、なんといっても小さなカボチャのような実の形と鮮やかなオレンジ色。 そのユーモラスな姿は、ハロウィンや秋の収穫祭を思わせ、季節感あふれるインテリアにぴったりです。

ハロウィンにカボチャを飾るのは、悪霊を追い払う魔除けの意味があるためです。古代ケルトの「サウィン祭」では、死者の霊とともに悪霊も現れると信じられており、人々は怖い顔をしたランタンを灯して悪霊を遠ざけました。

もともとはカブをくりぬいて作られていましたが、アメリカに伝わった際に、扱いやすくて明るい色のカボチャに変わったのです。

こうして現在のカボチャの「ジャック・オー・ランタン」が生まれ、今では魔除けと秋の実りへの感謝を込めて飾られるようになりました。

唯一無二のフォルムと彩りを持つソラナムパンプキン。その明るく可愛らしい姿は、カボチャと同じようにハロウィンのシンボルとしてぴったりの枝ものです◎

ソラナムパンプキンのまとめ

ソラナムパンプキンまとめ

ソラナムパンプキンは、ナス科ナス属の常緑低木。
小さなカボチャのようなオレンジ色の実が枝いっぱいに実る、秋らしい温かみのある枝ものです。
その可愛らしい姿から「カボチャナス」「パンプキンツリー」とも呼ばれ、ハロウィンシーズンには特に人気があります。

花言葉は、「感謝」「優しさ」「真心」「ひょうきん」
鮮やかな色とユーモラスな形が、人の心を明るくし、感謝や思いやりの気持ちを伝える象徴とされています。

また、日当たりのよい場所を好み、観賞用としても扱いやすい植物です。
ドライフラワーになっても色あせにくく、長くその美しい姿を楽しむことができます。

その明るく愛らしい実姿は、秋の枝ものの中でもひときわ存在感を放ちます。
季節のディスプレイやお部屋のアクセントとして飾れば、楽しくにぎやかな秋の雰囲気を演出してくれるでしょう♪

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郁江呂

この記事を書いた人
呂 郁江

ガーデニング好きな母の影響で草花のある生活を好む。旅行先での植物探しが趣味。現在はSNS運用と読み物ページのライティングを担当。

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