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記事: 【二十四節気】雨水(うすい)


【二十四節気】
雨水(うすい)


雨水の季節にみられるつらら

雨水(うすい)とは、二十四節気の2番目にあたり、降る雪が雨へと変わり、積もった雪や氷が少しずつ解け始める頃です。例年2月18日または19日頃に始まり、次の節気である啓蟄の前日頃まで続きます。まだ寒さの残る時期ですが、やわらかな雨や芽吹き始める草木など、少しずつ春の気配を感じられる季節です。

雨水とは

2月18日・19日頃〜啓蟄の前日頃

雪が雨へと変わり、積もった雪や氷が解け始める頃を表す「雨水(うすい)」。二十四節気では、立春の次に訪れる2番目の節気です。

「雨水」という名前には、冬の間に降っていた雪が次第に雨へと変わり、凍っていた大地が少しずつ潤い始めるという意味があります。

暦の上では春を迎えているものの、まだ冷たい風が吹いたり、地域によっては雪が降ったりすることもあります。それでも、日差しは少しずつやわらかくなり、昼の時間も長くなっていきます。

地面をよく見ると、草木の芽が顔を出し始めたり、木々の蕾がふくらんだりと、自然のなかには春の兆しが少しずつ現れます。

雨や雪解け水によって大地が潤うことは、これから芽吹く植物にとって大切な春の準備でもあります。

雨水は、まだ残る冬の寒さと、少しずつ近づいてくる春のあたたかさが入り混じる季節です。

雨水の七十二候

2月19日〜23日頃「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

雪が雨へと変わり、凍っていた土が少しずつ潤い始める頃。

「土脉(どみゃく)」とは、大地の脈のようなものを表す言葉です。冬の寒さで固く凍っていた地面に雨や雪解け水が染み込み、土の中にも春の気配が広がっていきます。

まだ地上には目立った緑が少なくても、土の下では植物の根や芽が少しずつ動き始めています。

静かな冬の大地が目を覚まし、春へ向けて動き出す様子を感じさせる七十二候です。

2月24日〜28日頃「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」

霞始靆(かすみはじめてたなびく)

春霞が、山や野原にたなびき始める頃。

冬の澄んだ空気から少しずつ季節が移り変わり、遠くの景色が淡く霞んで見える日が増えてきます。

春に見られる霞は、空気中の細かな水滴やちりなどによって、景色がぼんやりと見える現象です。

山並みや木々が淡い霞に包まれる風景は、春ならではのやわらかな趣があります。

はっきりとしていた冬の景色から、ふんわりとした春の景色へ。季節が移ろっていくことを目でも感じられる頃です。

3月1日〜5日頃「草木萌動(そうもくめばえいずる)」

草木萌動(そうもくめばえいずる)

草木が少しずつ芽吹き始める頃。

やわらかな日差しや雨を受けて、木々の枝先には小さな新芽が現れ、地面からも若草が顔を出し始めます。

まだ小さく目立たない芽も、これから気温が上がるにつれて少しずつ成長し、春の景色をつくっていきます。

冬の間、静かに力を蓄えていた植物たちが動き始める「草木萌動」。本格的な春の訪れが、すぐそこまで近づいていることを感じさせる七十二候です。

雨水の旬の食べ物・行事

雪解けが進み、少しずつ春の気配が感じられる雨水の頃には、冬の名残を楽しめる食材と、春の訪れを知らせる食材の両方が旬を迎えます。

春の野菜では、菜の花やふきのとうなどが店頭に並び始めます。

菜の花は、ほのかな苦味と鮮やかな緑色が特徴。おひたしや和え物にすると、食卓でも一足早く春を感じることができます。

雨水の時期においしい菜の花のおひたし

ふきのとうをはじめとする山菜の独特の苦味も、春ならではの味わいです。天ぷらやふき味噌などにして楽しまれています。

魚介では、はまぐりやわかめなど、春を感じさせる海の幸も旬を迎えていきます。

雨水の頃から少しずつ意識される行事の一つが、3月3日の「桃の節句」です。

女の子の健やかな成長と幸せを願う桃の節句

雛人形を飾り、女の子の健やかな成長と幸せを願う桃の節句。ひなあられや菱餅、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物などが、行事食として親しまれています。

まだ外には冬の寒さが残っていますが、食卓や室内に春らしい色や食材を取り入れることで、季節の変化をひと足早く楽しむことができます。

雨水に関する豆知識

なぜ「雨水」と呼ばれるの?

「雨水」という名前は、空から降るものが雪から雨へと変わり、地上の雪や氷も少しずつ解け始める頃であることに由来します。

冬の間は、降った雪が積もったり、大地が凍ったりして、水も動きを止めているように見えます。

しかし春が近づき気温が少しずつ上がってくると、雪は雨へと変わり、雪解け水が川や土へ流れ込むようになります。

こうした水は大地を潤し、これから芽を出す植物の成長を支えます。

「雨水」という節気には、水が再び動き始めることで、自然全体が春へ向かって目覚めていく様子が表されています。

雨水に雛人形を飾るとよいといわれるのはなぜ?

雨水の日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるという言い伝えを耳にすることがあります。

その由来については諸説あり、はっきりとはしていません。雨水は雪や氷が解けて水となり、大地を潤し始める頃。こうした季節のイメージと、桃の節句を迎える時期が近いことから、雛人形を飾る節目として語られるようになったともいわれています。

また、雨水の頃は3月3日の桃の節句を迎える少し前にあたるため、雛人形を飾り始める時期としてもちょうどよい頃です。

もちろん、雛人形を飾る日に決まりがあるわけではありません。立春を過ぎた頃から、家族の都合に合わせて飾るのが一般的です。

雨水という季節の節目をきっかけに、雛人形を飾りながら春を迎える準備をするのも素敵ですね。

雨水におすすめの枝もの

雨水を迎える頃には、冬の静かな枝から少しずつ花や新芽が現れ、室内でも春の訪れを感じられる枝ものがおすすめです。

なかでも、この季節に飾りたいのが桃の枝です。

ふっくらとした蕾から、やわらかなピンク色の花を咲かせる桃は、春らしい華やかさを感じさせてくれます。

雨水におすすめの桃の枝もの

桃の花は3月3日の「桃の節句」にも欠かせない存在。ひな祭りの飾りとしてはもちろん、数本を花器に生けるだけでも、部屋の空気が一気に春らしくなります。

もう一つおすすめしたいのが、ユキヤナギです。

細くしなやかな枝に、小さな白い花をたくさん咲かせるユキヤナギ。枝いっぱいに咲く白い花は、名前のとおり雪が舞うようにも見えます。冬の雪景色を思わせながら、花そのものは春の訪れを告げる。雪から雨へと季節が移り変わる「雨水」の頃にぴったりの枝ものです。

雨水におすすめのユキヤナギの枝もの

枝の自然な曲線を生かして大きく飾れば、軽やかで伸びやかな春の景色を楽しむことができます。

桃のやわらかなピンクと、ユキヤナギの繊細な白。春を感じる枝ものを部屋に迎えれば、まだ少し寒さの残る雨水の頃にも、一足早い春の訪れを楽しめます。

外の景色を眺めながら、枝先に現れる小さな蕾や花の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ユキヤナギの枝もの

【枝もの図鑑】ユキヤナギ

枝もの定期便

枝もの定期便 | 季節の枝ものをご自宅にお届け

雨水のまとめ

雨水は、降る雪が雨へと変わり、積もった雪や氷が少しずつ解け始める頃です。

まだ冷たい風が吹く日もありますが、雨が大地を潤し、木々の枝先には小さな芽が現れ始めます。

菜の花やふきのとうなど、春ならではの食材を味わったり、桃の節句に向けて雛人形を飾ったり。暮らしのなかにも少しずつ春の色が増えていきます。

部屋には桃やユキヤナギの枝を飾り、蕾が開いていく様子を楽しむのもおすすめです。

雪が解け、水が動き、草木が芽吹き始める雨水。

冬から春へと移り変わる小さな変化を見つけながら、日に日に近づいてくる春を楽しんでみてはいかがでしょうか。

呂 郁江

この記事を書いた人
呂 郁江

ガーデニング好きな母の影響で草花のある生活を好む。旅行先での植物探しが趣味。現在はSNS運用と読み物ページのライティングを担当。

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