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記事: 【シーズンジュエリー 2024 Spring】Fillyjonkデザイナー・平岩尚子さんインタビュー

【シーズンジュエリー 2024 Spring】
Fillyjonkデザイナー・平岩尚子さんインタビュー

2024年春、SiKiTOにとって初めてのジュエリーアイテムの受注販売を行います。

今回の挑戦にご一緒してくれたのは、自然や植物をモチーフにしたジュエリーを制作するFillyjonk(フィリフヨンカ)さん。

稲荷町近くのアトリエショップにお邪魔し、ブランドやコラボジュエリーについてお話を聞かせていただきました。

 

−SiKiTOとのコラボレーションのきっかけは?

出会いはあるジュエリーの展示会でしたね。共通の知り合いであるデザイナーの紹介で、SiKiTOさんから声をかけていただきました。

自然や植物はFillyjonkにとって大切なテーマなので、お話を聞いた時は「そういう話ならば私でしょう!」という感じでした(笑)。

今回のモチーフである桜は、Fillyjonkでは扱わないけれど個人的にも大好きな花のひとつ。なので、私たちにとってもコラボならではのいい機会でした。

 

−Fillyjonkというブランドのことを教えてください

Fillyjonkは今年で15年目のジュエリーブランドです。

名前の由来は、フィンランド語の古い人名から。響きの感じが気に入っています。

元々、私が学生時代に彫金を学んでいて、当時付き合っていた夫が建築を学んでいたんです。

あるとき彼から「おうちが10軒並んだリングを作りたい」と言われて、彼が見よう見まねで原型を彫り出して、私も手を加えているうちにちゃんと出来上がって。

そこからあれよあれよとふたりでブランドを立ち上げることになりました。

私の誕生日が8月7日(はなの日)で、彼の分野が建築だったので、「架空の国」の建築や自然や植物をテーマにしたブランドになりました。

現在ではシーズンごとに「島」をテーマにしています。シーズンが重なるたびに世界地図が広がって物語が進んでいくイメージです。

アトリエを稲荷町に構えているのは、日本有数のジュエリーの産地である御徒町が近いから。近所に職人さんが多いので毎日のように自転車で行き来しながら制作しています。

店内には、舞台美術の仕事をしていた頃の流木作品が。約13年経った今も店内の象徴的なオブジェとして飾られている

 

−今回のSiKiTOコラボジュエリーのことを教えてください

今回のモチーフである桜は、Fillyjonkでは扱わない花です。異国感を出したいブランドとしては、ちょっと日本の象徴すぎるというか。なので、私たちにとっても新鮮でした。

私たちの作品はよく『時間の流れを感じる』と言っていただくことがあります。

今回のコラボでは、最初の打合せで印象に残っていた「桜の魅力は生命力」というSiKiTOの思いと私たちの持ち味をうまく掛け合わせられたらと思いながら構想を練りました。

コスモスで「花占い」をする時のうつろいを表現したシリーズ

桜といえば花姿ばかりを思い描いていましたが、送っていただいた桜の枝ものを観察していると、切り枝の状態でも花が散った後に葉が展開していく様子に驚きがありました。

この変化をかたちにしたいと思ってイヤーカフは思い切って葉姿にしました。

ピアス/イヤリングと重ねづけすると、花が葉に変化し、枝が天へと伸びていく風景ができあがります。

和っぽくなりすぎず、大人に似合うニュアンスに仕上がるよう細部まで調整を重ねています。

 

−アトリエでの作業風景を少し見せていただけますか?

Fillyjonkのジュエリーはキャスト(鋳造)技法で作っています。

まずは、ワックス(蝋)で原型作り。花びら1枚ずつを成形し重ねながら形を作ってていきます。

ワックスは、硬さや形状が異なる数種類を使い分けています。

出来上がった原型は職人さんに依頼して量産してもらいます。

金属になって戻ってきたら、パーツを溶接してからFillyjonkが得意としている「白仕上げ」を施し、4〜5回に分けて磨いていきます。

磨くほどにシルバーがピカピカになっていく、好きな作業のひとつです。

 

ピカピカのジュエリーが仕上がる頃には、指先が真っ黒に

ネックレスは、チェーンを付けて完成です。

ネックレスの各パーツをつなげる丸カンはできる限り目立たせたくなくて、箇所によって0.2mm違いで使い分けています。

「原型作り」「磨き」「溶接」を行うアトリエの道具の数々を見て、まるで歯医者さんや理科室みたいと言われることもあります(笑)。

 

−平岩さんがご自身の暮らしに「四季」を取り入れていることはありますか?

4〜5年前から、自家製の梅干しを作っています。年々上達していくのが分かってとても楽しいですよ。

あと、元花屋さんのスタッフがいるのでアトリエ内に季節の花を生けてもらったり、アトリエの軒先ではオリーブ、レモン、ブルーベリーなどの鉢植えもあります。実はなるものが多いですね。食いしんぼうなのかな(笑)。

今回のコラボジュエリーは、Fillyjonkらしさがありながらも私たちだけでは作らないような特別なものに仕上がりました。

ぜひ実際に手に取っていただけたら嬉しいです。

 

爪先ほどの大きさのジュエリーが出来上がるまでの、本当に細かな工程と作業の数々を学ぶことができました。

平岩さんの、ブランドや作品のことを楽しそうに語る姿が印象的でした。ありがとうございました。

Fillyjonkの世界観とSiKiTOのコンセプトが融合した、儚くも美しいジュエリーは以下のページから。

 

 

PROFILE | Fillyjonk(フィリフヨンカ)

Fillyjonk(フィリフヨンカ)は、建築と彫金を学んだ兼森周平と平岩尚子によるジュエリーユニット。
異世界に思いを馳せたり、過去を懐かしんだり、小さな発見をしたり、自然を敬ったり、、そんな「思いを馳せる時間」をコンセプトに、建築や風景や植物をテーマにアクセサリーを制作しています。

    

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