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記事: スモークツリーの特徴と飾り方|初夏に煙のようなふわふわの花をつける枝もの


スモークツリーの特徴と飾り方|初夏に煙のようなふわふわの花をつける枝もの


スモークツリーメイン

スモークツリーの基本情報

植物名 スモークツリー
学名 Cotinus coggygria
英名 Smoke Tree, Smokebush
別名 ケムリノキ、ハグマノキ(白熊木)
科目/属性 ウルシ科/ハグマノキ属
分類 落葉広葉/低木~小高木
原産地 南ヨーロッパ~中国
流通時期 5~7月
流通量 ★★★★☆
持ちのよさ ★★★☆☆

※★は5段階です

スモークツリーの特徴

スモークツリーは、ウルシ科ハグマノキ属の落葉広葉樹。初夏に煙のようにふわふわした特徴的な花を咲かせます。その姿が、まるで煙が立ち上るかのように見えることから「スモークツリー」と名付けられました。

流通の最盛期は6月頃で、ルビー、グリーン、ホワイトなど多彩な色があります

南ヨーロッパから中国にかけての丘陵地帯や乾燥した岩場などに自生しており、庭園やフラワーアレンジメントにも広く使われています。また、そのままドライフラワーにもなるので、美しい姿を長く愛でることができます。

ただし、ウルシ科の植物であるため、触れる際にはかぶれる可能性があることに注意が必要です。

季節の移ろいを感じさせる植物としても愛されており、そのふわふわの花姿は、初夏の訪れを告げる存在です。

スモークツリーの特徴と飾り方|初夏に煙のようなふわふわの花をつける枝もの

スモークツリーの花言葉

スモークツリーの花言葉は「賢明」「威厳」「美しい思想」など、心に響くワードが揃っています。

「賢明」「威厳」

スモークツリーのふんわりと立ち上る独特な花は、まるで知恵と品格を象徴する煙のように見えます。その上品な姿が、賢明さや威厳のイメージと結びつけられたとされています。

「美しい思想」

煙のように見える花は、人々の内なる思考や夢を表現しているとも言われています。まるでふんわりとした空想や、美しい思想が形になったかのようです。

「賑やかな家庭」

その煙のような花が、家族が集まりわいわい賑やかに過ごす様子を思わせると言われています。スモークツリーの花が風に揺れる姿は、まるで家族が談笑しているような温かさを感じさせることから、この花言葉がつけられたのだとか。

スモークツリーは、その独特で華やかな姿から、特別な日のデコレーションやお祝い事にも使われるそうですよ。

 

スモークツリーの飾り方

スモークツリーの飾り方

スモークツリーは独特のふわふわとした花をつけ、上や横に向かって枝を広げていきます。

個体によってその形状は多少異なりますが、大抵の場合は、上へと広がるふんわりとした印象が特徴です。そのため、特に背の高い花器を選ぶ必要はなく、幅広いデザインの器で楽しむことができます◎

High Jugの紹介

High Jug |枝もの花器にもなるモダンな水差し

スモークツリーを飾ったインテリア例

スモークツリーは、初夏にふわふわとした幻想的な花をつける、独特で目を引く枝ものです。その柔らかい雰囲気を引き立てるには、シンプルな陶器や落ち着いた色味の花器がぴったりでしょう。

また、透明なガラスベースを使うと、スモークツリーの茎や花が浮かび上がるように見え、涼やかで軽やかな印象を演出できます。

お部屋に季節感を加えながら、その独特な美しさを存分に楽しんでくださいね◎

花器に生ける時の注意点

スモークツリーの飾り付けで注意する点は、切り口を清潔に保ち、水分を吸いやすくすることです。

また、ふわふわした花が散りやすいため、扱いは優しく丁寧に。そのうえで、枝についている花が水につかないよう、下部のものは取り除いてから生けることをおすすめします。せっかくのふわふわの花が濡れてしまうと、花器の中で雑菌が増える原因にもつながります。

枝の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、手で引きちぎらず、清潔なハサミやナイフで丁寧に処理しましょう。

toyama

外山刃物 | 太枝も切れる、一生ものになる剪定ばさみ

スモークツリーのお手入れ方法

スモークツリーは比較的丈夫で育てやすい植物ですが、もちろん日々のお手入れは欠かせません。今回は、枝ものを健やかに保つためのお手入れ方法をお伝えします!

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

受け取ったその日のうちに、「切り戻し」を行ってから、花器に生けるのがおすすめです。

根元に十字の切り込みを入れたり、木皮を剥いで水を吸いやすくする工夫も重要です。

また、枝ものは輸送中に少し疲れてしまう場合があるため、延命剤を加えた水に生けると、元気を保つことができます。

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

鮮度保持剤を使うことで、花枝に必要な栄養を与えながら、花器の水を清潔に保つことができます。

この保持剤には、切り口の樹液を効率的に溶かし、水分を吸収しやすくする働きがあり、枝ものの美しさを長く楽しむことができます。

さらに、植物が疲れている際にもしっかり回復する効果があるため、飾り付けの際にぜひ取り入れてみてくださいね。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

 

2. 枝ものにとって心地よい場所に飾る

枝ものを飾る際は、直射日光や空調の風を避け、風通しの良い涼しい場所を選びましょう。湿気が多い環境は枝が痛みやすいので避けることが大切です。

また、日当たりを気にする必要はないため、寝室や洗面スペースなど静かな空間で楽しむのも素敵です◎

飾る場所によって、違った枝ものの魅力が楽しめるでしょう◎

 

3. こまめな水替え

水替え

水が濁る前にこまめに交換することで、植物を元気に保つことができますよ。その際に切り戻しを行うと、植物の根元が水を吸収しやすくなり、より長持ちします。

また、ぬめりがある箇所があれば、丁寧に優しく手で擦り落とすことで、清潔さを保つことができますよ。

枝ものの元気がない時は…

短く切り、小分けにして楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

時間が経つにつれ、水が吸い上げにくくなることがあります。そんな場合には、思い切って枝を短く切り分けるのも良いでしょう◎

枝を短くすることで吸水が改善されるだけでなく、大ぶりな姿とは少し違った、小ぶりな可愛らしい姿も楽しめそう。

スモークツリーの豆知識

スモークツリーの豆知識

染料や薬として利用されていたスモークツリー

スモークツリーは、古代ローマ時代に染料として使われていたと言われており、博物学者プリニウスが書いた「博物誌」にも登場しています。

樹皮や根に含まれるタンニンが、黄色やオレンジ色の染料に利用されていました。

また、同じ時代に、中国でも薬用植物として活用されていたという記録も残っています。「黄蓮木」と呼ばれ、皮膚病の治療に役立てられていたのだとか。

日本に渡ってくるずっと前から、世界の各地で日常的にスモークツリーが活用されていたことがわかりますね。

スモークツリーの育て方

スモークツリーの開花時期は5~6月の初夏で、樹高は2~5m程度。乾燥した丘陵地帯が原生地であることから、日当たりの良い場所を好む植物です。比較的丈夫で、寒さや暑さにも耐えるため、日本の庭木としても親しまれています。

流通の最盛期は6月頃で、ルビー、グリーン、ホワイトなど多彩な色があります。

蒸散しやすい葉っぱは、気になるようならこまめに取り除きましょう。樹液が肌に触れるとかぶれる場合もあるので切り戻し時には注意してください。

水が下がりやすく、流通段階ですでにドライ気味になることもありますが、自然乾燥でも美しい姿を保ちます。

唯一無二の存在感を放つスモークツリー

スモークツリーの花は、たくさんの小さな花が房状になった後に、煙のようにふわふわと広がる部分を持つのが特徴です。このふわふわした部分は、「花穂」ではなく、実は花が散った後の茎や萼(がく)が伸びて、繊細な毛状に変化したもの。

ウルシ科は雌雄異株で、雌株は雌花を、雄株は雄花をそれぞれ咲かせます。花びら自体は目立たないですが、ふんわりとした部分が美しくて唯一無二の存在感がありますよね。

その幻想的でユニークな見た目から、スモークツリーは生け花やアレンジメントの素材としても愛されています

スモークツリーのまとめ

スモークツリーまとめ

スモークツリーは、ウルシ科ハグマノキ属の落葉広葉樹。幻想的でふわふわの、わたあめのような花姿が特徴的です。その姿が、まるで煙が立ち上るかのように見えることから「スモークツリー」と名付けられました。

花言葉は、「賢明」「威厳」「美しい思想」など、その煙のような花姿から由来する言葉が並びます。

また、乾燥や気候変化に強いので初心者にも育てやすい木として知られ、庭木やフラワーアレンジメントにも人気です。

その幻想的な花姿は、枝ものの中でもとはまた違うエレガントな印象をお部屋に与えてくれるでしょう。ぜひお好みの花器に飾って、その魅力を楽しんでくださいね♪

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