雲竜柳の特徴と飾り方|雲間を昇る竜のように、くねくねと伸びる枝もの

雲竜柳(ウンリュウヤナギ)の基本情報
植物名 | 雲竜柳(ウンリュウヤナギ) |
学名 | Salix matsudana var. tortuosa |
英名 | Corkscrew Willow, Dragon Willow |
別名 | コウテンヤナギ、ウンリュウ |
科目/属性 | ヤナギ科/ヤナギ属 |
分類 | 落葉高木 |
原産地 | 中国 |
流通時期 | 5~12月 |
流通量 | ★★★★☆ |
持ちのよさ | ★★★★★ |
※★は5段階です
雲竜柳の特徴
雲竜柳(ウンリュウヤナギ)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木。くねくねと曲がりくねった特徴的な枝が目を引きます。その姿がまるで雲間を駆け抜ける竜のように見えることから、「雲竜柳」と名付けられました。
中国の乾燥地帯を原産とし、日本では庭木や公園樹として人気があります。また、生け花やアレンジメントにも多く用いられ、そのユニークな形状が空間に動きを与えてくれます。
さらに、雲竜柳は生命力が強く、日々のお手入れ次第で長期間楽しむことができます。その個性的な枝ぶりは、室内外を問わず、独特の魅力を放ちます。

雲竜柳の花言葉
雲竜柳の花言葉は「素早い対応」「自由」など。その由来を見てみましょう。
「素早い対応」
この花言葉は、雲竜柳の枝があっという間に成長し、しなやかにくねくねと伸びる特徴から生まれたものだそうです。躍動感あふれる独特の雰囲気に似合う花言葉ですね。
「自由」
その独特な曲がりくねった枝の様子が、自由奔放な動きを連想させることに由来していると言われています。
花言葉にも表れているように、雲間をのびのびと昇る竜のような姿が唯一無二の魅力を放つ雲竜柳。生け花や特別な日の装飾にもよく使われ、空間に独特の雰囲気と優雅さをもたらしてくれます。
雲竜柳の飾り方

雲竜柳は、その独特な曲線美が最大の特徴です。枝がくねくねとした予想できない動きを見せるため、アート感あふれるディスプレイに適していますよ◎
生ける花器を選ぶ際に特におすすめなのは、シンプルで安定感のあるものです。下がどっしりした円柱形や陶器製の花器を選ぶと、枝の動きが引き立ちます。
また、透明なガラスの花器を使えば、雲竜柳の線の美しさをより際立たせることができるでしょう。

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雲竜柳を飾ったインテリア例
雲竜柳は、飾り方によって洋風にも和風にも美しくアレンジできる万能な枝ものです。そのくねくねとした枝の動きが特徴的で、洋風の空間では透明なガラスの花器でスタイリッシュに、和風の空間では陶器の花器で落ち着いた趣を演出できます。
お部屋に季節感を加えながら、その独特な美しさを存分に楽しんでくださいね◎
花器に生ける時の注意点
雲竜柳の飾り付けで注意する点は、切り口を清潔に保ち、水分を吸いやすくすることです。
また、水の濁りを防ぎ、清潔な状態を保つため、新芽や葉がついている場合は水に浸かる部分は取り除きましょう。葉が水に触れると、水質が悪化する原因になってしまいます。
枝の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、手で引きちぎらず、清潔なハサミやナイフで丁寧に処理しましょう。

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雲竜柳のお手入れ方法
雲竜柳は日々のちょっとしたお手入れをすることで非常に長持ちする、丈夫な枝ものです。今回は、枝ものを健やかに保つためのお手入れ方法をお伝えします!
基本のお手入れ
1. お受け取り当日の切り戻し

受け取ったその日のうちに「切り戻し」を行い、花器に生けることをおすすめします。切り口を十字に切り込んだり、木皮を少し削いで水を吸収しやすくするとよいでしょう。
また、輸送中の疲れを癒やすために、延命剤を加えた水に生けると元気が持続しますよ。枝ものの美しさをより長く楽しむために、初日のケアはとても重要です◎
■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤
鮮度保持剤を使うことで、花枝に必要な栄養を与えながら、花器の水を清潔に保つことができます。
この保持剤には、切り口の樹液を効率的に溶かし、水分を吸収しやすくする働きがあり、枝ものの美しさを長く楽しむことができます。
さらに、植物が疲れている際にもしっかり回復する効果があるため、飾り付けの際にぜひ取り入れてみてくださいね。
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■水上がりを良くするフローリストナイフ
水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。
世界中のプロが愛用する確かな品質です。
2. 枝ものにとって心地よい場所に飾る
枝ものを飾る際は、直射日光やエアコンの風が直接当たらない、涼しく風通しの良い場所を選ぶことが大切です。また、湿気が多い環境は枝が傷みやすいため、注意しましょう。
日光をそれほど必要としないため、寝室や洗面所など、静かで落ち着いた空間に飾るのもおすすめです◎
3. こまめな水替え

水が濁る前にこまめに交換することで、植物を元気に保つことができますよ。その際に切り戻しを行うと、植物の根元が水を吸収しやすくなり、より長持ちします。
また、ぬめりがある箇所があれば、丁寧に優しく手で擦り落とすことで、清潔さを保つことができますよ。
枝ものの状態がよくない時は…
思い切って短く切り分けてみる

時間が経つと水分を吸いにくくなることがありますが、その場合は枝を短く切り分けるのがおすすめです◎
短くすることで吸水がスムーズになり、小ぶりながらも愛らしい姿を楽しむことができます。
普段とは異なる雰囲気を味わえるのも魅力ですね!
雲竜柳の豆知識

原産地・中国における雲竜柳
雲竜柳は中国を原産とする植物で、その名前は枝の曲線がまるで雲間を昇る竜を連想させることに由来しています。
中国では、庭園や寺院で育てられることが多く、そのしなやかで芸術的な形状が古くから愛されてきました。雌雄異株の特徴を持ち、春になると小さな黄色い花を咲かせます。
さらに、中国では「九曲柳」という別名でも知られており、装飾や建築の一部として利用された記録もあります。
現在でも、その個性的な枝ぶりが生け花やインテリア装飾に取り入れられ、中国、日本だけでなく世界中で親しまれています。
雲竜柳の流通と育て方
流通期間は5月から12月と長い雲竜柳。枝の色は夏までは涼やかな緑色、晩夏以降は茶色に変化していきます。
遅い時期のものはドライにもしやすく、白や金に塗ったものはアレンジメントのアクセントや季節感の演出アイテムとしても重宝されます。
特に夏の時期は枝先の水が下がりやすいため、黒ずんだ部分があれば早めに取り除いてあげると枝全体を健康に保ちやすいです。
環境に馴染めば新芽や根が次々に展開してくれて、強い生命力を感じられますよ。
雲竜柳のまとめ

雲竜柳は、その独特な曲がりくねった枝が特徴の落葉高木で、ヤナギ科に属します。その姿が、雲間を昇る竜のように見えることから名付けられました。
花言葉は「素早い対応」や「自由」。しなやかな枝の動きが表現する柔軟さや、強さを象徴しています。
雲竜柳は、シンプルな花器に飾ることでその独特なフォルムを引き立てるほか、モダンな空間にも和の空間にもよく馴染みます。さらには、その生命力の強さから初心者にも育てやすい植物として人気があります。
ぜひその独自の曲線美を楽しみながら、お部屋のアクセントとして雲竜柳を取り入れてみてくださいね!

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