【枝もの定期便 ウラ話】
季節の枝ものがお客様のもとへ届くまで
暮らしに季節を運ぶ「枝もの」。
仕入れから出荷までの裏側をご紹介します。
たくさんのドウダンツツジの出荷作業を行う鷲見
こんにちは。枝もの定期便の運営を担当している鷲見(すみ)です。
今回のお便りでは、枝ものをよりよい状態でお届けするために私たちが行なっていることをご紹介します。
① 仕入れ
私たちが拠点を置く東京都内で花き(かき。観賞用の植物全般)を扱う市場は、大田、世田谷、足立など複数あります。
現在「枝もの定期便」でお届けしている枝ものは、大田、世田谷、板橋、葛西など関東の主要市場や関西のなにわ花市場から仕入れています。
取材日は、大田市場へ!
お花が目印の大田市場の建物
市場では取引が行われる月・水・金曜日を「表日(おもてび)」といい、特に仕入れが活発な月・金曜日に私たちも仕入れを行います。
② 検品&水揚げ処理
8月上旬のこの日、仕入れた枝ものは「アセビ」「雲龍柳」「ドウダンツツジ」「石化柳」の4種類。
枝ものが市場から作業拠点に届いたら、1本ずつ丁寧に検品しながら水揚げ処理。根本を切り戻してから、割りを入れたり樹皮を剥ぐなどして水を吸い上げやすくします。
枝もののコンディションは良好か?虫はついていないか?葉の裏まで検品します。
傷みやすい枝先は入念にチェック!黒ずんでいる部分はカットして整えます。
検品を終えると、1本ずつ異なる枝ぶりのバランスを見ながらセットを組んでいきます。
さらに、100cm程度プランのものは輸送中の水漏れを防ぐために緩衝材を巻きつけます。
ここまでの作業を終えたら、半日〜1日程度の間しっかり水を吸わせます。
盛夏の枝ものに覆われた作業拠点は、まるで森のよう。
③ 梱包&出荷(100cm程度プラン)
検品と水揚げを終えたら、いよいよ出荷に向けての梱包作業です。
まずは、セットごとにクラフト紙で包みます。
輸送中の枝ものを摩擦などから守り落ち葉などでお客様のご自宅を汚さないようにすることがクラフト紙で包む理由なのですが、ブーケのような愛らしい姿になって「お届けものらしさ」も増しますね。
仕上げに、輸送中も枝ものが新鮮な状態でいられるよう栄養剤入りの水が入ったビニール袋を装着します。
水漏れを防ぐため、ラップを何重にも巻きつけます。水漏れ対策は様々な工夫を重ねた結果、この方法にたどり着きました。
お客様には開封のお手間をかけてしまいますが、新鮮な枝ものをお届けするためご理解いただけましたら嬉しく思います。
お届けする花材のご紹介紙や季節のご案内リーフレットを挟み込んだら、いよいよダンボールに入れて出荷します。
「お客様のもとへ、心地よい季節のうつろいをお届けできますように!」
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