コンテンツへスキップ

記事: ビバーナム・スノーボールの特徴と飾り方|スノーボールのような丸い花姿が愛らしい枝もの


ビバーナム・スノーボールの特徴と飾り方|スノーボールのような丸い花姿が愛らしい枝もの


ビバーナムスノーボールメイン

ビバーナムスノーボールの基本情報

植物名 ビバーナム・スノーボール
学名 Viburnum opulus "Snowball”
英名 Snowball Viburnum
別名 セイヨウカンボク、ヨウシュテマリカンボク
科目/属性 ガマズミ科/ガマズミ属
分類 落葉低木
原産地 ヨーロッパ、北アフリカ
流通時期 4~5月
流通量 ★★★★★
持ちのよさ ★☆☆☆☆

※★は5段階です

ビバーナム・スノーボールの特徴

ビバーナム・スノーボールは、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木。小さな純白の花が球状に密集して咲き、雪玉(スノーボール)のような形に見えることからその名前が付けられました。

初夏、4月から5月にかけて開花し、咲き始めのグリーンがかった色から徐々に純白に変化する様子がとても美しいです。

新緑の時期は水が下がりやすいので、こまめに切り戻しをしましょう。茎を斜めにカットして、茎の中にあるワタを鋏の先端などで掻き出すように取り除くと⽔を吸い上げやすくなります。

ヨーロッパや北アフリカに広く分布し、近年では日本でも広く栽培され、庭園や花壇で観賞用としても普及しています。

ビバーナム・スノーボールは、どこか西洋的で温かみと清らかさを兼ね備えた存在感を持ち、多くの人々に親しまれています◎

ビバーナムスノーボールの特徴

ビバーナム・スノーボールの花言葉

ビバーナム・スノーボールの花言葉には「茶目っ気」「誓い」「年齢を感じる」「家族の絆」などがあります。この一見バラバラな意味合いを持つ花言葉たちは、その純白の美しさや花姿から付けられていることが多いようです。

「茶目っ気」

一見多彩な意味合いを持つこれらの花言葉ですが、まず一つ目の、純粋さや楽しさを表す「茶目っ気」という言葉は、1本の枝に丸くて白い小さな花が複数集まるようにして咲く可愛らしい姿からつけられたようです。

「誓い」

次に、ビバーナム・スノーボールがウェディングブーケや結婚式の装飾によく用いられることから、「誓い」という花言葉が付けられました。

これは、新しい始まりや大切な約束を連想させ、一つ目とはまったく異なるイメージを与えてくれますね。

その純潔で真っ白な花姿は、美しい花嫁にぴったり似合うことでしょう。

「年齢を感じる」

とてもユニークなこの花言葉は、ビバーナム・スノーボールが緑から白へと色が変わる過程が、「時間の経過」や「変化」を感じさせることが由来とされています。

一見ネガティブな言葉にも聞こえますが、時間を経て変化することはビバーナム・スノーボールの一つの魅力でもあります。

「家族の絆」

雪玉のような形に咲く花々が集まり、一つの調和を生む姿が、家族や大切な友人との強い絆を象徴しているとされ、この花言葉がつけられました。

先に述べた通り、ビバーナム・スノーボールはウエディングのシーンでもよく用いられるため、「家族の絆」を思わせる花姿は、その誓いの場にとてもふさわしいとも言えます

ビバーナム・スノーボールの花言葉は、その花姿や特性から生まれたもので、人々の絆や感情をイメージさせるものが多いですね。

ビバーナム・スノーボールの飾り方

ビバーナム・スノーボールの飾り方のポイントは、特有の丸みと柔らかな質感を引き立てることです。ボール状に咲く花が自然に広がる様子を意識してアレンジしてみてください。

花器の形は、シンプルなものがおすすめ。高さの低い器でも良いですが、茎が長い場合はスリムな円筒型の花器を使ってもおしゃれです。花の広がりを楽しむには、口が広めの花器がぴったり!

ビバーナムスノーボールの飾り方

花器と枝の長さの比率は、1対1.5から1対2程度が理想的です。これにより、全体のバランスが良くなり、自然な雰囲気を演出できます。

EDA VASEは、細身でコンパクトでありながら、背の高い枝をしっかりと支えることができるデザインとなっています。安定感があり、軽くて丈夫なポリカーボネート製の花瓶を採用しているので、初心者の方でも簡単に手入れや水替えができますよ。

ビバーナム・スノーボールの白や淡い緑の色合いは、空間を爽やかに彩り、リラックス効果をもたらします。ぜひ、お部屋に飾って初夏の季節感を楽しんでくださいね。

EDA VSE

EDA VASE | 枝ものを美しく飾る、コンパクトな花器

花器に生ける時の注意点

花器に飾る際の注意点は、定期的に水替えを行い、花瓶をキレイに保つことです。

また、ビバーナム・スノーボールの茎を斜めにカットすると、内部に白いふわふわとしたワタのようなものが現れます。このワタは水分の吸収を妨げる原因となるため、ナイフやハサミの刃先を使用して取り除きましょう

ワタを取り除くことで、茎が水を吸いやすくなり、切り花の状態をより長く保つことができますよ。

枝をカットする際には、枝ものや花木用の剪定鋏を利用するのがおすすめ◎剪定鋏を選ぶコツは、自分の手に合ったサイズを選ぶことです。

ちょっとした工夫を加えて、少しでも長くビバーナム・スノーボールのお花を楽しみましょう♪

外山刃物

外山刃物 | 太枝も切れる、一生ものになる剪定ばさみ

ビバーナム・スノーボールのお手入れ方法

ビバーナム・スノーボールはその特性を把握して丁寧にお手入れすれば、美しさをより長く楽しむことができます。今回は、枝ものの基本的なお手入れ方法をご紹介します。

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

枝ものは、届いたその日のうちに切り戻しをしてから花器に飾りましょう。

合わせて、根本に十字の切り込みを入れ、ナイフを使って茎の表面の皮を削るように剥きます。その際、水に入る吸い上げ部分のみを削るのがおすすめ。より水を吸いやすくなり、枝もののみずみずしさが長持ちします。

また、加えて鮮度保持剤を利用すれば、さらに枝ものの新鮮さを保つことが期待できます

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

SiKiTOが枝もののために理想的な成分バランスを研究してオリジナルで作り上げた、新しい鮮度保持剤です。この鮮度保持剤は、花や枝に必要な栄養を与え、花器の水を清潔に保つ効果が期待できます。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

切り花の茎をカットするためのフローリストナイフは、枝ものの木皮を剥くのにも役立ちます。水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

 

2. 枝ものにとって心地よい場所を選ぶ

枝ものは、風通しと日当たりの良い、適度に湿気のある場所を好みます。窓際などの、明るいところに飾るといきいきと育ってくれるでしょう。

一方で、空調が直接当たると乾燥が原因で調子を崩したり、花付きが悪くなったりしますので、注意しましょう。

また、寝室や洗面所など静かで落ち着いた空間に飾るのもおすすめです◎

3. こまめな水替え

水替え

水は濁ってしまう前にこまめに交換しましょう。その際に、茎の切り戻しもするとまた水を吸いやすくなります。

ビバーナムスノーボールは、特に切り花として使用する場合、茎の水上げが悪くなりがちです。そのため、切り口を斜めにカットするなどの工夫が必要です。

それでも枝ものの元気がない時は…

短く切って、小分けにして楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

日々のお手入れをしていても、日が経つことで、どうしても少しずつ水が上がりにくくなっていきます。そんなときは、思い切って短く切り分けてしまうのもいいでしょう。

短くなることで水が上がりやすくなりますし、小さな花器に生ければまた新鮮な感覚で枝ものを堪能できますよ。

ビバーナム・スノーボールの豆知識

ビバーナムスノーボールの豆知識

様々なビバーナムの仲間

ビバーナム・スノーボールには、たくさんの仲間が存在します。以下は主な種類の例です。

・ビバーナム・ティヌス: 常緑樹で、春には白い小花を咲かせ、秋には青黒い実がつきます。

・ビバーナム・ダヴィディー: 常緑低木で青紫の実をつけ、樹高は比較的小さめです。

・オオデマリ: ビバーナムの一種で、真っ白な花が球状に咲き、庭木としても人気。

・ヤブデマリ: ガクアジサイに似た花を咲かせる日本自生の落葉性品種。水平に広がる枝ぶりが特徴的です。

中でも、「オオデマリ」はビバーナム・スノーボールの花姿に大変似ており、間違えられることもよくあるそう。

見分けるポイントは葉っぱの形。オオデマリの葉っぱが厚みのある楕円形でギザギザしているのに対して、ビバーナム・スノーボールは手のひらのような形の柔らかい葉っぱです。

それぞれ違った魅力があり、ガーデニングや庭木としても人気ですよ◎

ビバーナム・スノーボールの歴史

ビバーナム・スノーボールの歴史は16世紀に遡ります。西ヨーロッパで品種改良された結果、現在私たちが知るスノーボールが誕生しました。

当時は特にオランダで園芸が盛んで、スノーボールの美しい形状が貴族の庭園や結婚式の花材として人気を博したそうです。

その後17世紀にはイギリスでも一般的な庭木として定着し、19世紀にはアメリカにも導入され、現在では世界中で広く栽培されています。

日本でも近年になって、洋風の庭園やホテルの装飾に使用されることが多くなり、人気が増しています。

ビバーナム・スノーボールは、見た目だけでなくその歴史も豊かで、どこか西洋的でロマンティックなイメージを与えてくれる花ですね。

ビバーナム・スノーボールのまとめ

ビバーナムスノーボールのまとめ

ビバーナム・スノーボールは、初夏の頃に白い小花が集まって咲くのが特徴です。その名のとおり、雪玉のようなコロンと愛らしい花姿が魅力的◎

また、咲き始めの花は爽やかなライムグリーンで、徐々に雪のような白色に変化していきます。

花言葉には「茶目っ気」「誓い」「年齢を感じる」「家族の絆」などがあり、その色の変化や、花姿からイメージされる人々の絆や温かい思いを表現しています。

ウェディングブーケや結婚式の装飾にもよく用いられるビバーナム・スノーボール。白や淡い緑の色合いは、空間を爽やかに彩ってくれますよ。お部屋にぜひ飾ってみてくださいね◎

SiKiTOの枝もの図鑑

【SiKiTOのよみもの】枝もの図鑑

枝もの定期便

枝もの定期便|自宅で待つだけ、飾るだけ。

こちらの記事もおすすめ

【枝もの図鑑|夏】ライラック
#枝もの図鑑

【枝もの図鑑|夏】
ライラック

モクセイ科ハシドイ属の落葉低木。ヨーロッパ南部地域が原産。ライラックは英...

【枝もの図鑑|夏】オオデマリ(大手毬)
#枝もの図鑑

【枝もの図鑑|夏】
オオデマリ(大手毬)

ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木。原産地は日本。ヤブデマリの花が装飾花に変...