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記事: 花餅の特徴と飾り方|紅白の餅玉が枝を彩る、縁起の良い冬の正月飾り


花餅の特徴と飾り方|紅白の餅玉が枝を彩る、縁起の良い冬の正月飾り


花餅メイン

花餅の基本情報

植物名 花餅
学名 ー(植物ではなく飾りのため)
英名 Mochibana / Rice Cake Flower
別名 餅花、繭玉
科目/属性 ー(植物分類には属さない伝統飾り)
分類 正月飾り・小正月行事飾り
原産地 日本(日本各地の伝統行事として発展)
流通時期 12月

 

花餅の特徴

花餅は、日本の伝統的な小正月の飾り。冬になると、柳やミズキなどの枝に小さく丸めた餅や団子をつけたもので、まるで花が咲いたように見えることから「花餅」と呼ばれています。

白や紅の餅玉が枝先にふんわりと飾られた姿は、雪の中に咲く華やかなお花のような可愛らしさがあり、冬の室内を明るく彩ってくれる存在。ひと枝でも存在感があり、正月飾りや冬のディスプレイに欠かせない縁起物として親しまれています。

花餅は、古くから日本各地で豊作祈願や無病息災を願う行事として作られてきたもの。地域によって形や色、使う枝が異なり、「繭玉」「餅花」などの名前でも呼ばれています。

食用として作られる餅とは異なり、飾り用の餅玉は固く乾燥させてあるため、長期間飾っても形が崩れにくいのが特徴。ドライの枝ものとして扱いやすく、店舗装飾や季節のアレンジメントにも重宝されています。

素朴さと華やかさをあわせ持つ花餅は、冬の飾りものの中でもひときわ温かみのある存在。その明るく縁起の良い姿が、見る人の心をやさしく和ませてくれることでしょう◎

花餅の特徴

花餅の「花言葉」

花餅には、植物のような正式な花言葉はありません。花餅は植物そのものではなく、小正月に飾られる日本の伝統的な飾りであるため、花言葉の対象にはならないためです。

しかし、花餅には古くから縁起物としての意味が込められており、花言葉に近い象徴的な意味を持つ存在として親しまれています。

豊作祈願
一年の実りを願う飾りとして用いられ、「豊かに実りますように」という願いが込められています。

無病息災
家族の健康を願う縁起物として飾られ、平穏な一年を象徴します。

繁栄・福を呼ぶ
白い餅が“福を呼ぶ実”に見立てられ、商売繁盛や家の繁栄を願う意味があります。

春を迎える喜び
雪のような白い餅が枝に咲く姿は、春の訪れを告げるものとして親しまれています。

このように、花餅には正式な花言葉こそありませんが、「豊作」「健康」「繁栄」「春の喜び」といった、花言葉に近い縁起の良い意味が込められています。

花餅の飾り方

花餅の飾り方

花餅(餅花)の飾り方のポイントは、枝についた餅玉の丸い形や紅白の色合いがしっかり見えるようにアレンジすることです。

枝の向きや高さに変化をつけることで、雪の花が咲いたような可愛らしい餅玉が自然に引き立ちます。枝先を少し広げたり、餅玉の位置が均等に見えるように整えると、花餅らしいやさしく華やかな表情が楽しめますよ◎

餅玉は軽く、枝も比較的扱いやすいため、口の広い花器や素朴な陶器、籐かごなどにも安定して飾れます。冬のディスプレイや正月のアレンジメントに取り入れると、その明るく縁起の良い姿が空間をふんわりと彩ってくれるでしょう。

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枝ものにぴったりの花器コレクション

花器に生ける時の注意点

花器の水は毎日替え、新鮮な状態を保つようにしましょう。花器もこまめに清掃し、清潔さを維持することが大切です。

枝を切る際は、清潔な剪定鋏を使用し、茎を斜めにカットして水の吸収を助けましょう。枝の根元を軽く割ることで吸水性を高めることも効果的です。

枝をカットする際には、握りやすく、手にフィットする剪定鋏を選びましょう。刃先が鋭利で、枝を滑らかに切れるものが最適です。

ちょっとしたお手入れをして、枝ものをより長く楽しみましょう♪

外山刃物

外山刃物 | 太枝も切れる、一生ものになる剪定ばさみ

花餅のお手入れ方法

花餅は、生花のような水替えや切り戻しといったお手入れは必要ありません。餅玉を枝につけた飾りのため、乾燥してもそのまま楽しめるのが特徴です。

ただし、長く美しい状態を保つためには、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。まず、飾る場所は湿気の少ない場所を選びましょう。湿度が高いと餅玉が柔らかくなったり、カビが発生する原因になります。

また、餅玉は乾燥すると固くなり割れやすくなるため、強く触れたり落としたりしないように注意します。枝を花器に挿す際は、安定感のある器を選ぶと、倒れにくく安心して飾れます。

このように、特別なお手入れは必要ありませんが、飾る環境に気を付けることで、花餅の可愛らしい姿をより長く楽しむことができます。

本記事では、花餅と枝ものを合わせて飾るケースをふまえ、一般的な枝ものの基本的なお手入れを合わせてご紹介します。

基本のお手入れ

1. お受け取り当日の切り戻し

切り戻し

枝ものは、届いたその日のうちに切り戻しをしてから花器に飾りましょう。

合わせて、根本に十字の切り込みを入れ、ナイフを使って茎の表面の皮を削るように剥きます。その際、水に入る吸い上げ部分のみを削るのがおすすめ。より水を吸いやすくなり、枝もののみずみずしさが長持ちします。

また、加えて鮮度保持剤を利用すれば、さらに枝ものの新鮮さを保つことが期待できます

■枝ものを長く愛でるための、鮮度保持剤

鮮度保持剤

SiKiTOが枝もののために理想的な成分バランスを研究してオリジナルで作り上げた、新しい鮮度保持剤です。この鮮度保持剤は、花や枝に必要な栄養を与え、花器の水を清潔に保つ効果が期待できます。

枝もの専用鮮度保持剤はこちらから。

■水上がりを良くするフローリストナイフ

フローリストナイフ

切り花の茎をカットするためのフローリストナイフは、枝ものの木皮を剥くのにも役立ちます。水に浸かる部分の木皮を剥くことで、水上がりをよくしてくれるVICTORINOX(ビクトリノックス)社製のフローリストナイフはこちらから。

世界中のプロが愛用する確かな品質です。

2. 枝ものにとって心地よい場所を選ぶ

枝ものは、風通しと日当たりの良い、適度に湿気のある場所を好みます。窓際などの、明るいところに飾るといきいきと育ってくれるでしょう。

一方で、空調が直接当たると乾燥が原因で調子を崩したり、花付きが悪くなったりしますので、注意しましょう。

また、寝室や洗面所など静かで落ち着いた空間に飾るのもおすすめです◎

3. こまめな水替え

水替え

水は濁ってしまう前にこまめに交換しましょう。茎が水を吸い上げやすくするためと、水の中で細菌やカビが繁殖するのを防ぐためです。その際に、茎の切り戻しもするとまた水を吸いやすくなりますよ。

少し手間をかけるだけで、枝ものの魅力をより長く楽しめます。

それでも枝ものの元気がない時は…

枝をカットして、コンパクトに楽しむ

小分けにして楽しむ枝もの

お手入れを続けていても、時間が経つにつれて徐々に水の吸い上げが悪くなることがあります。その際には、思い切って枝を短くカットしてみるのもおすすめです。

短くすることで水の吸い上げが改善されますし、小さめの花器に飾れば、また違った雰囲気で枝ものを楽しむことができます。

花餅の豆知識

花餅の豆知識

いろんな姿に見立てられる花餅

花餅は、その名の通り餅玉を枝につけて花のように見立てた日本の伝統的な飾りです。しかし、地域によって「繭玉(まゆだま)」「餅花」「団子花」などさまざまな呼び名があり、土地ごとの文化や風習によって姿や意味が少しずつ異なるのも面白いところです。

餅玉の丸い形は、白い雪の結晶のようにも、春を告げる小さな蕾のようにも見えます。紅白の色合いは梅の花を思わせることもあり、見る人の想像力によって“冬の花”にも“春の兆し”にも見えるのが花餅の魅力です。

また、地域によっては繭に見立てて「繭玉」と呼ばれることもあります。養蚕が盛んだった土地では、繭の形に似た餅玉を飾ることで、豊かな実りや家の繁栄を願ったとされています。餅玉ひとつひとつに、昔の人々の祈りや季節の感性が宿っているのです。

縁起物として愛される理由

花餅は、日本では古くから小正月の縁起物として親しまれてきました。その理由のひとつは、餅玉の紅白の色合いです。紅は魔除けや生命力、白は清らかさや神聖さを象徴し、この組み合わせは「福を呼ぶ色」として大切にされてきました。

また、餅玉の丸い形には「円満」「調和」「豊かさ」といった意味が込められています。丸い実がたくさんついた枝は、豊作や繁栄の象徴とされ、家族の健康や商売繁盛を願う飾りとして重宝されてきました。

さらに、花餅は乾燥しても長く形を保つため、「長寿」や「長く続く幸せ」を象徴する縁起物としても愛されています。冬の寒さの中でも色を失わず、春を迎えるまで飾っておけることから、季節の移ろいを感じさせる飾りとして親しまれてきました。

こうした色と形、そして長く楽しめる特性から、花餅は正月飾りや冬の行事、店舗の縁起物として今も多くの人に愛され続けています。

SiKiTOでも毎年販売、完売御礼のお正月飾り「花餅ーなみだー」。新年の慶びを愛らしく演出する花餅は、ドライの枝に紅白の小さなおもちが飾り付けられた、SiKiTO定番の大人気商品です◎

年末に向けて制作に取り組むなみだの産地、飛騨高山にお邪魔しました。一目ぼれしてしまうほど愛らしい花餅づくりの作業現場の様子を、ご紹介します。

花餅作業現場

【枝もの定期便 ウラ話】
雪国のお正月を華やかに飾る知恵。花餅を作る飛騨高山へ訪問。

 

花餅のまとめ

花餅まとめ

花餅は、日本の冬の伝統行事で親しまれる正月飾りで、柳やミズキの枝に紅白の餅玉をつけ、まるで花が咲いたように見えるのが特徴です。その可愛らしい姿から「繭玉」や「団子花」とも呼ばれ、冬から春にかけての季節を感じられる縁起の良い枝ものとして人気があります。

花餅には「豊作」「無病息災」「繁栄」などの意味が込められており、餅玉の丸い形や紅白の色合いが、見る人に明るさや希望を与えてくれることから、こうした象徴的な意味が生まれたとされています。

枝に並ぶ紅白の餅玉の色のコントラストは、空間にやさしい華やかさを添えてくれます。インテリアに飾るだけで、冬の季節感やあたたかみのある雰囲気を演出できるのが魅力です。

素朴で愛らしい花餅をお部屋に飾って、冬のぬくもりと新年を迎える喜びを感じてみてくださいね◎

SiKiTOの枝もの図鑑

【SiKiTOのよみもの】枝もの図鑑

枝もの定期便

枝もの定期便|自宅で待つだけ、飾るだけ。

郁江呂

この記事を書いた人
呂 郁江

ガーデニング好きな母の影響で草花のある生活を好む。旅行先での植物探しが趣味。現在はSNS運用と読み物ページのライティングを担当。

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